「ローリングストックを始めたけれど、食品の賞味期限を忘れてしまいそう……」
「缶詰やレトルト食品が増えてきたけれど、どうやって管理すればいいの?」
「管理表やアプリを使わなくても、簡単に続けられる方法はないかな?」
災害に備えて食品を多めに購入しても、賞味期限や在庫数を把握できていないと、気づかないうちに期限が過ぎたり、同じ食品を買いすぎたりすることがあります。
特に、缶詰やレトルト食品、パックご飯などを複数の場所に収納している場合は、何がどのくらい残っているのかわからなくなりやすいものです。
しかし、ローリングストックの賞味期限管理は、難しい仕組みを作る必要はありません。
賞味期限の近い食品から使い、在庫数を記録し、定期的に点検して補充することが基本です。
紙の管理表やスマートフォンのメモ、収納ケースのラベルなど、家庭に合った方法を選べば、忙しい方でも続けやすくなります。
この記事では、ローリングストックの賞味期限管理の基本から、管理表の作り方、食品を無駄なく使う方法、点検と買い足しの習慣化まで詳しく解説します。
ローリングストックの賞味期限管理はどうする?基本の3つのルール
ローリングストックは、普段食べている食品を少し多めに購入し、日常生活で使った分を補充しながら備蓄を維持する方法です。
そのため、長期保存用の非常食を購入して保管するだけの場合とは異なり、食品の消費と買い足しを繰り返すことが前提になります。
しかし、食品を多めに購入するだけでは、ローリングストックをうまく続けられるとは限りません。
賞味期限を確認せずに保管すると、食品を使い忘れたり、同じ商品を重複して購入したりすることがあります。
そこで大切なのが、期限の近い食品から使う・在庫数を把握する・定期的に補充するという3つのルールです。
まずは、この基本を押さえておきましょう。

賞味期限の近い食品から使う
ローリングストックの賞味期限管理では、期限の近い食品から使うことが基本です。
例えば、ツナ缶を6個備蓄している場合、賞味期限が近いものを手前に置き、新しく購入したものを奥に収納します。
こうすることで、普段の料理で缶詰を取り出す際に、期限の近い商品を優先的に使いやすくなります。
一般的には「先入れ先出し」という考え方が知られていますが、購入した順番と賞味期限の順番が必ず一致するわけではありません。
特売品などでは、新しく購入した商品のほうが賞味期限が短い場合もあります。
そのため、食品を補充するときは、必ずパッケージに記載された期限を確認しましょう。
また、食品を奥まで詰め込むと、期限の近い商品が見えなくなることがあります。
収納ケースを使う場合も、中身を確認できる程度の余裕を残しておくと便利です。
賞味期限の近い食品が見つかったら、普段の献立に取り入れることをおすすめします。
例えば、ツナ缶ならサラダやパスタ、レトルトカレーなら夕食など、日常の食事で無理なく使うことができます。
期限が近い食品を見つけたら、次の食事で使うことを考えるという習慣が、食品ロスの防止につながります。
食品の種類と在庫数を把握する
ローリングストックでは、食品の賞味期限だけでなく、在庫数も把握しておくことが重要です。
例えば、ツナ缶を6個備える予定なのに、現在の在庫が2個しかなければ、4個補充する必要があります。
一方、目標数が6個なのに10個購入してしまうと、収納スペースを圧迫するだけでなく、期限内に使い切れない可能性もあります。
そのため、食品ごとに目標とする在庫数を決めておくと管理しやすくなります。
まずは、次のように種類別に整理してみましょう。
- 主食:パックご飯、乾麺、保存用パン
- 主菜:魚の缶詰、肉の缶詰、レトルト食品
- 副菜:野菜の缶詰、乾燥野菜など
- 飲料:飲料水、お茶など
分類したら、それぞれの食品が何個あるのか数えてみます。
管理表に記録する場合は、食品名と現在数だけでも構いません。
慣れてきたら賞味期限や目標数を追加すると、補充する量もわかりやすくなります。
また、家族がいる場合は、食品の場所と在庫数を共有しておくことも大切です。
普段管理している人が不在でも、ほかの家族が必要な食品を取り出せるようにしておきましょう。
確認と買い足しのタイミングを決める
ローリングストックの管理を続けるには、食品を確認するタイミングを決めておくことが役立ちます。
例えば、毎月1日や月末の週末など、覚えやすい日を点検日にする方法があります。
月に1回程度、食品の賞味期限や在庫数を確認すれば、期限が近い食品を見つけやすくなります。
ただし、点検頻度は家庭の消費量や食品の種類によって調整しましょう。
普段から頻繁に使う食品は、買い物のたびに残数を確認する方法もあります。
また、食品を使ったら、その場で買い物リストに追加しておくと補充を忘れにくくなります。
例えば、パックご飯を2個使った場合、スマートフォンのメモに「パックご飯2個」と記録しておきます。
次の買い物で2個補充すれば、目標としている備蓄量を維持しやすくなります。
重要なのは、毎回すべての食品を数え直すことではありません。
普段の買い物と月1回程度の点検を組み合わせ、無理なく続けられる仕組みを作ることが大切です。
関連記事:非常食はスーパーで揃う?ローリングストックのやり方とおすすめ食品
ローリングストックの賞味期限を管理する3つの方法
ローリングストックの賞味期限管理には、紙の管理表、スマートフォンのメモ、収納ケースのラベルなど、さまざまな方法があります。
専用アプリを使わなければ管理できないというわけではありません。
むしろ、管理方法が複雑になると、記録を更新すること自体が負担になってしまう場合があります。
そのため、普段の生活で使いやすい方法を選ぶことが大切です。
例えば、紙に書くほうがわかりやすい方もいれば、スマートフォンで確認したい方もいるでしょう。
ここでは、代表的な3つの管理方法を比較し、それぞれのメリットと注意点を紹介します。
| 管理方法 | メリット | 注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 紙の管理表 | 一覧で確認しやすい | 手書きで更新する必要がある | シンプルに管理したい人 |
| スマホ | 外出先でも確認しやすい | 入力や通知設定が必要 | 買い物中にも確認したい人 |
| 収納ラベル | 食品を取り出すときに確認できる | 中身が変わるたびに更新が必要 | 食品の種類が少ない人 |

紙の管理表で食品と期限を記録する
紙の管理表は、ローリングストックを初めて管理する方にも取り入れやすい方法です。
ノートや印刷した表に、食品名・個数・賞味期限を書くだけで始められます。
例えば、キッチンの収納棚の近くに管理表を置いておけば、食品を使ったときに残数を記録できます。
冷蔵庫の扉など、普段目にする場所に貼っておく方法もあります。
紙の管理表のメリットは、スマートフォンの操作が必要なく、一覧で食品を確認しやすいことです。
また、停電や通信障害が発生した場合でも、紙の表なら内容を確認できます。
ただし、食品を使ったり買い足したりしたときに、記録を更新する必要があります。
更新を忘れると、実際の在庫数と管理表の数字が合わなくなることがあります。
そのため、最初から細かい項目を増やしすぎないようにしましょう。
食品名・個数・賞味期限の3項目だけでも、管理を始めることは可能です。
慣れてきたら、目標数や補充数を追加するとよいでしょう。
スマホのメモやカレンダーで管理する
スマートフォンのメモアプリやカレンダーも、ローリングストックの管理に活用できます。
例えば、メモアプリに食品名と現在数、賞味期限を入力しておけば、買い物中にも確認できます。
自宅に戻ってから在庫を確認する必要がなくなるため、重複購入を防ぎやすくなります。
また、カレンダーの通知機能を使い、賞味期限が近づく前に確認する日を設定する方法もあります。
例えば、賞味期限の1か月前に通知するよう設定しておけば、食品を使う献立を考えるきっかけになります。
ただし、通知のタイミングは食品の種類や家庭の消費量に合わせて調整してください。
また、管理する食品が多い場合、すべての商品に通知を設定すると、かえって煩雑になることがあります。
そのため、長期保存食品だけ通知を設定し、普段使う食品はメモで管理するなど、使い分ける方法もあります。
家族で情報を共有したい場合は、共有機能のあるメモアプリを利用する方法も便利です。
ただし、スマートフォンが使えない状況も考え、備蓄食品の保管場所は家族で把握しておきましょう。
収納ケースのラベルで期限を見える化する
収納ケースにラベルを貼る方法も、ローリングストックの賞味期限管理に役立ちます。
例えば、ツナ缶をまとめたケースの前面に「ツナ缶・最短期限2027年5月」と記載しておけば、ケースを開けなくても期限の目安を確認できます。
また、レトルト食品やパックご飯など、種類ごとにケースを分けておくと、食品の場所もわかりやすくなります。
ただし、ケースの中に複数の賞味期限の商品が入っている場合は、最も近い期限を記載する必要があります。
食品を使ったり補充したりして、最も近い期限が変わったときは、ラベルも更新しましょう。
また、ラベルの記載内容だけを信頼せず、実際に食品を使うときはパッケージの表示も確認してください。
透明な収納ケースなら中身を確認しやすく、不透明なケースなら見た目を整えやすいという特徴があります。
どちらの場合も、食品名と期限をわかりやすく表示することが大切です。
収納場所の選び方やケースの使い方については、関連記事「ローリングストックの収納方法は?狭いキッチンでも続けやすい管理のコツ」で詳しく解説します。
関連記事:ローリングストックの収納方法は?狭いキッチンでも続けやすい管理のコツ
ローリングストックの管理表の作り方と記入例
ローリングストックの賞味期限管理を始めるなら、簡単な在庫管理表を作る方法がおすすめです。
管理表があれば、どの食品を何個備えているのか、次に期限が近づく食品は何か、買い足しが必要なものはどれかを確認できます。
ただし、最初から細かい項目を増やしすぎると、記録が負担になる場合があります。
そのため、まずは食品名・目標数・現在数・賞味期限・補充数という5つの項目を基本にするとよいでしょう。
ここでは、実際の記入例を使いながら、管理表の作り方を説明します。

管理表に記録したい5つの項目
ローリングストックの管理表には、次の5つの項目を記録すると便利です。
- 食品名
- 目標在庫数
- 現在の在庫数
- 最も近い賞味期限
- 補充が必要な個数
例えば、次のような管理表を作ります。
| 食品名 | 目標数 | 現在数 | 次の賞味期限 | 補充数 |
|---|---|---|---|---|
| ツナ缶 | 6 | 4 | 2027年5月 | 2 |
| サバ缶 | 4 | 3 | 2027年8月 | 1 |
| パックご飯 | 10 | 7 | 2027年2月 | 3 |
| レトルトカレー | 6 | 6 | 2027年6月 | 0 |
| 保存用パン | 4 | 2 | 2028年1月 | 2 |
※数値と日付は説明用の記入例です。
補充数は、基本的に「目標数-現在数」で計算できます。
例えば、ツナ缶の目標数が6個で現在数が4個なら、補充数は2個です。
ただし、同じ食品でも賞味期限が異なる場合があります。
そのため、管理表には最も近い期限を記載し、必要に応じて期限ごとの数量も記録すると管理しやすくなります。
例えば、ツナ缶6個のうち、3個が2027年5月、残り3個が2028年1月なら、期限ごとに分けて記録する方法もあります。
管理する食品が少ないうちは、簡単な表から始めましょう。
家族の人数に合わせて目標在庫数を決める
管理表を作るときは、食品ごとの目標在庫数を決めることが大切です。
目標数が決まっていないと、食品をどのくらい買い足せばよいのかわからなくなります。
家庭の食品備蓄では、最低3日分、できれば1週間分を備えることが一般的な目安とされています。
例えば、2人家族で3日分を考える場合、1日3食とすると、食事の機会は合計18食分です。
ただし、18食分だからといって、パックご飯を18個用意すれば十分という意味ではありません。
主食だけでなく、主菜や副菜、飲料水なども組み合わせて考える必要があります。
また、1食に必要な量は、家族の年齢や食事量によって異なります。
乳幼児や高齢者がいる家庭、食物アレルギーなどへの配慮が必要な家庭では、それぞれに合った食品を備えましょう。
さらに、普段から食べている食品を中心に選ぶことも重要です。
普段食べない食品を大量に購入すると、期限が近づいても使い切れない可能性があります。
まずは家庭でよく使う食品を確認し、無理なく消費できる量を目標にしましょう。
使った食品と買い足した食品を記録する
管理表は、一度作ったら終わりではありません。
食品を使ったり買い足したりしたときに、在庫数を更新することで役立ちます。
例えば、パックご飯を10個備蓄している家庭で、夕食に2個使った場合、現在数を8個に変更します。
その後、買い物で2個購入したら、現在数を10個に戻します。
このように、食品の消費と補充に合わせて記録することで、必要な備蓄量を維持しやすくなります。
ただし、食品を補充するときは、購入した商品の賞味期限も確認しましょう。
新しく購入した商品を収納するときは、期限の近いものを手前に置き、古い食品から使える状態にしましょう。
また、家族が食品を使う場合は、誰でも管理表を更新できる仕組みがあると便利です。
紙の管理表なら、使った人が個数を修正する方法があります。
スマートフォンの共有メモなら、食品を使ったときに記録する方法もあります。
記録を完璧にすることよりも、実際の在庫数を把握できる状態を保つことを優先しましょう。
賞味期限が近い備蓄食品を無駄なく使う方法
ローリングストックでは、賞味期限が近づいた食品を普段の食事で使い、使った分を補充することが基本です。
しかし、期限が近い食品をまとめて見つけると、短期間で大量に食べなければならなくなることがあります。
そのため、期限が近づいてから慌てるのではなく、普段の献立に少しずつ取り入れることが大切です。
また、缶詰やレトルト食品、パックご飯などは、日常の食事でも使いやすい食品です。
ここでは、期限の近い食品を無駄なく使うための具体的な方法を紹介します。
期限の近い食品を普段の献立に取り入れる
賞味期限の近い食品を見つけたら、普段の献立に取り入れる方法がおすすめです。
例えば、ツナ缶の期限が近づいている場合は、サラダやパスタ、混ぜご飯などに使えます。
レトルトカレーなら、忙しい日の夕食に利用することもできます。
このように、備蓄食品を特別な非常食として扱うのではなく、普段の食事に取り入れることがローリングストックの特徴です。
また、週に1回程度、備蓄食品を使う日を決める方法もあります。
例えば、週末の昼食にレトルト食品を利用したり、夕食の副菜に缶詰を使ったりする方法です。
ただし、無理に同じ食品を続けて食べる必要はありません。
家族の好みや食事のバランスを考えながら、少しずつ使うことが大切です。
食品を使ったら、次の買い物で補充することも忘れないようにしましょう。
期限が近い食品を普段の食事に取り入れる習慣があれば、食品ロスを防ぎながら備蓄量を維持しやすくなります。
缶詰・レトルト食品・パックご飯を活用する
ローリングストックに使う食品のなかでも、缶詰やレトルト食品、パックご飯は普段の食事に取り入れやすいものです。
例えば、次のような使い方があります。
| 食品 | 普段の食事での活用例 |
|---|---|
| ツナ缶 | サラダ・パスタ・混ぜご飯 |
| サバ缶 | 炊き込みご飯・煮物 |
| レトルトカレー | カレーライス・カレーうどん |
| パックご飯 | 丼物・チャーハン |
| コーン缶 | スープ・サラダ |
ただし、食品によって調理方法や保存条件は異なります。
例えば、一般的なパックご飯は、商品に指定された方法で加熱する必要があります。
また、レトルト食品にも、加熱が必要な商品と加熱せずに食べられる商品があります。
災害時に使うことを考える場合は、調理方法を事前に確認しておきましょう。
さらに、缶詰を使う際は、容器に膨張や液漏れ、ひどいさびなどの異常がないか確認することも大切です。
普段の食事で備蓄食品を使うことは、賞味期限管理だけでなく、食品の味や調理方法を知る機会にもなります。
買い物前に在庫を確認して買いすぎを防ぐ
ローリングストックで食品を無駄にしないためには、買い物前に在庫を確認することも重要です。
例えば、ツナ缶が十分に残っているのに、特売だからという理由で大量に購入すると、収納場所を圧迫する可能性があります。
また、同じ時期に購入した食品は、賞味期限が近い場合もあります。
大量に購入すると、期限が集中して使い切れなくなることもあるでしょう。
そのため、買い物前には管理表やスマートフォンのメモを確認し、不足している食品を中心に購入する方法がおすすめです。
特売品を購入する場合も、賞味期限を確認しましょう。
価格が安くても、家庭で消費しきれない量を購入すると、結果的に食品ロスにつながる可能性があります。
また、普段食べない食品を備蓄する場合は、まず少量を試してみる方法もあります。
家族が食べやすい食品を選ぶことで、日常的に消費しやすくなります。
備蓄量を増やすことだけでなく、使い切れる量を維持することがローリングストックを続けるポイントです。

関連記事:パックご飯は温めずに食べられる?そのまま食べるときの注意点
ローリングストックの点検と買い足しを習慣にするコツ
ローリングストックの管理表を作っても、記録を更新しなければ実際の在庫数と合わなくなってしまいます。
また、賞味期限の確認を忘れると、食品を使い切れない可能性があります。
そのため、ローリングストックでは、定期的な点検と買い足しを生活のなかに組み込むことが大切です。
ただし、毎日すべての食品を確認する必要はありません。
普段の買い物と月1回程度の点検を組み合わせれば、管理の負担を減らしやすくなります。
ここでは、無理なく続けるための具体的な方法を紹介します。

月1回の点検日を決める
ローリングストックの点検は、毎月1日や月末など、覚えやすい日に設定すると続けやすくなります。
点検するときは、次の順番で確認してみましょう。
- 食品の賞味期限を確認する
- 缶詰や包装に異常がないか確認する
- 現在の在庫数を数える
- 管理表を更新する
- 不足している食品を買い物リストに追加する
点検の際には、賞味期限の近い食品を普段の献立に取り入れることも考えましょう。
例えば、翌週の夕食にレトルトカレーを使うなど、具体的な予定を決めておくと使い忘れを防ぎやすくなります。
ただし、月1回という頻度はあくまで実践例です。
食品の消費が早い家庭では、買い物のたびに残数を確認する方法もあります。
一方、長期保存食品を中心に備蓄している場合でも、定期的に容器の状態や保存環境を確認することが大切です。
家庭の生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる点検日を決めましょう。
使った分だけ補充するルールを作る
ローリングストックでは、食品を使った分だけ補充することが基本です。
例えば、パックご飯を3個使ったら、次の買い物で3個購入します。
このように補充する量を決めておけば、必要な備蓄量を維持しやすくなります。
ただし、購入する際は、食品の賞味期限を確認してください。
新しく購入した商品を収納するときは、期限の近いものを手前に置き、古い食品から使える状態にしましょう。
また、食品を使うたびに管理表を更新するのが難しい場合は、買い物リストだけ先に記録する方法もあります。
例えば、冷蔵庫に貼ったメモやスマートフォンの買い物リストに、使った食品を書き足します。
次の買い物で補充したら、管理表の現在数を更新します。
この方法なら、毎回細かい記録をする負担を減らせます。
大切なのは、食品を使ったことを忘れず、必要な量を補充できる仕組みを作ることです。
家族で管理方法と収納場所を共有する
家族でローリングストックを行う場合は、管理方法を共有しておくことが重要です。
例えば、備蓄食品を管理している人だけが収納場所や賞味期限を把握していると、その人が不在のときに食品を探せなくなる可能性があります。
そのため、食品の収納場所や管理表の見方を家族で確認しておきましょう。
紙の管理表なら、家族が見やすい場所に置く方法があります。
スマートフォンの共有メモなら、家族が食品を使ったときに在庫数を更新する方法もあります。
ただし、管理方法が複雑になると、家族全員が使いこなせない場合があります。
そのため、できるだけ簡単なルールにすることが大切です。
例えば、「食品を使ったら買い物リストに書く」「新しく購入した食品は期限を確認して収納する」という2つのルールだけでも役立ちます。
また、災害時には普段使っているスマートフォンが使えない可能性もあります。
備蓄食品の場所は、家族全員が把握しておくようにしましょう。

ローリングストックの賞味期限管理で失敗しやすいポイント
ローリングストックの賞味期限管理は、難しい方法を取り入れなくても続けられます。
しかし、食品を買いすぎたり、管理表を複雑にしたりすると、管理そのものが負担になることがあります。
また、賞味期限と消費期限を混同すると、食品を適切に扱えなくなる可能性もあります。
特に、災害時の備蓄食品は、必要なときに安全に利用できる状態を維持することが重要です。
ここでは、ローリングストックの管理で失敗しやすい3つのポイントと、その対策を解説します。
食品を買いすぎて管理できなくなる
ローリングストックを始めると、災害に備えたいという気持ちから、食品を多めに購入しすぎることがあります。
しかし、収納スペースや普段の消費量を考えずに購入すると、食品が増えすぎて管理しにくくなります。
また、同じ時期に大量購入した食品は、賞味期限が近い場合があります。
その結果、期限が近づいた食品を短期間で使い切らなければならなくなることもあるでしょう。
こうした失敗を防ぐには、食品ごとに目標在庫数を決めることが大切です。
例えば、ツナ缶は6個、レトルトカレーは5個など、家庭で使いやすい数を設定します。
そのうえで、使った分を補充するようにすれば、在庫が増えすぎることを防ぎやすくなります。
ただし、備蓄量は普段の消費量だけでなく、災害時に必要な食事量も考慮して決めましょう。
管理表を複雑にしすぎる
管理表を作るとき、食品の購入日や購入店、価格、収納場所など、多くの情報を記録したくなるかもしれません。
しかし、記録項目が増えるほど、更新に時間がかかります。
その結果、管理表を使わなくなってしまうこともあります。
ローリングストックでは、管理表を細かく作ること自体が目的ではありません。
食品の期限と在庫数を把握し、必要な量を補充できれば十分です。
そのため、最初は食品名・個数・賞味期限の3項目から始めても構いません。
必要に応じて目標数や補充数を追加するとよいでしょう。
また、専用アプリを使う場合も、操作が難しいと感じるなら、紙の表やスマートフォンのメモに切り替える方法があります。
自分にとって使いやすい方法を選ぶことが、長く続けるためのポイントです。
賞味期限と消費期限を混同する
食品の期限表示には、「賞味期限」と「消費期限」があります。
この2つは意味が異なるため、正しく理解しておくことが大切です。
賞味期限は、表示された保存方法を守り、未開封で保存した場合に、品質が十分に保たれ、おいしく食べられる期限の目安です。
一方、消費期限は、表示された保存方法を守り、未開封で保存した場合に、安全に食べられる期限の目安です。
消費期限を過ぎた食品は食べないようにしましょう。
賞味期限を過ぎた食品は、直ちに食べられなくなるとは限りません。
ただし、保存状態や食品の種類によって状況は異なります。
また、容器の膨張や液漏れ、異臭などの異常がある場合は、期限内であっても食べないでください。
さらに、期限表示は原則として未開封で適切に保存した場合のものです。
開封後は表示された期限にかかわらず、商品の注意書きに従い、早めに消費しましょう。
ローリングストックでは、期限が切れてから食べられるか判断するのではなく、期限内に使い切り、必要な分を補充する管理を基本にすることをおすすめします。
ローリングストックの賞味期限管理に関するFAQ
ローリングストックの賞味期限管理では、期限切れの食品の扱いや点検頻度、管理アプリの必要性など、さまざまな疑問が生まれます。
ここでは、よくある質問に回答します。
賞味期限が切れた非常食は食べられる?
賞味期限を過ぎた食品は、直ちに食べられなくなるとは限りません。
ただし、保存状態や食品の種類によって安全性は異なります。
容器の膨張や液漏れなどの異常がある場合は、食べないでください。
また、消費期限を過ぎた食品は食べないようにしましょう。
災害用の備蓄では、期限内の食品を維持することを基本にするのがおすすめです。
ローリングストックは何か月ごとに確認すればいい?
月1回程度の点検を習慣にすると、賞味期限や在庫数を確認しやすくなります。
ただし、食品の消費量や種類によって適切な頻度は異なります。
普段よく使う食品は、買い物のたびに残数を確認する方法もあります。
家庭で続けやすい頻度を決めましょう。
賞味期限の違う食品はどう並べればいい?
賞味期限の近い食品を手前に置き、期限の長い食品を奥に収納する方法がおすすめです。
同じ種類の食品でも、購入した時期によって賞味期限が異なる場合があります。
補充するときはパッケージの表示を確認し、期限の近いものから使えるように並べましょう。
管理アプリを使わなくても続けられる?
専用アプリを使わなくても、ローリングストックは管理できます。
紙の管理表やスマートフォンのメモ、収納ケースのラベルなどでも十分に始められます。
大切なのは、食品の期限と在庫数を把握し、使った分を補充することです。
自分に合った方法を選びましょう。
まとめ|簡単な管理方法でローリングストックを続けよう
ローリングストックの賞味期限管理は、難しい仕組みを作らなくても始められます。
大切なのは、賞味期限の近い食品から使い、在庫数を把握し、定期的に点検して補充することです。
管理方法は、紙の管理表でもスマートフォンのメモでも構いません。
食品名・個数・賞味期限を記録するだけでも、期限切れや重複購入を防ぎやすくなります。
また、期限の近い食品を普段の献立に取り入れ、使った分を買い足すことで、食品ロスを減らしながら備蓄量を維持できます。
管理表を複雑にしすぎず、家庭で続けやすい方法を選ぶことが重要です。
まずは、自宅にある缶詰やレトルト食品、パックご飯などの賞味期限を確認してみましょう。
そして、食品名と個数を簡単な表にまとめるところから始めてみてください。
無理なく続けられる管理方法を作ることが、災害時に役立つローリングストックを維持する第一歩です。
