「非常食を準備したいけれど、スーパーで何を買えばいいの?」
「ローリングストックという言葉は聞いたことがあるけれど、やり方がわからない」
「家族の人数に合わせて、どのくらい食品を備蓄すればいいのかな?」
地震や台風などの災害に備えて、非常食を用意しておきたいと考える方は多いでしょう。しかし、防災用品売り場で専用の非常食を揃えようとすると、種類が多く、何から購入すればよいのか迷ってしまいますよね。
実は、非常食は普段利用しているスーパーでも揃えられます。
缶詰やレトルト食品、保存用パン、クラッカーなど、常温で保存できる身近な食品も、災害時の食事に役立ちます。
さらに、普段の食事で使いながら買い足す「ローリングストック」を取り入れれば、賞味期限切れや買いすぎを防ぎながら備蓄を続けやすくなります。
この記事では、スーパーで買えるおすすめ食品20選をはじめ、ローリングストックの具体的なやり方、家族人数別の備蓄量、3日分の献立例まで詳しく解説します。
初めて非常食を準備する方も、普段の買い物から無理なく始めてみてください。
非常食はスーパーで揃う?ローリングストックに向いている食品とは

非常食というと、長期保存できる専用食品を思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、災害時に役立つのは、必ずしも防災用として販売されている食品だけではありません。
スーパーで購入できる缶詰やレトルト食品、乾物なども、保存条件や調理方法を確認すれば家庭備蓄に活用できます。
大切なのは、賞味期限の長さだけでなく、停電や断水が起きても食べられるかを考えて選ぶことです。
スーパーの食品でも非常食として備蓄できる
スーパーには、非常食として活用できる食品が数多く並んでいます。
例えば、ツナ缶やサバ缶は常温保存できる商品が多く、開封後そのまま食べられるため、加熱できない状況でもおかずになります。
クラッカーや保存用パンは、火を使わずに食べられる主食として便利です。果物の缶詰やドライフルーツなども、食事のバリエーションを増やすのに役立ちます。
スーパーで備蓄食品を選ぶメリットは、普段から食べ慣れているものを選べることです。
災害時には生活環境が大きく変わり、いつもどおりの食事を用意するのが難しくなります。そのようなとき、普段から食べている食品があると、献立を考えやすくなります。
また、買い物のたびに少しずつ購入できるため、一度に大量の非常食を揃える必要もありません。
ただし、スーパーで売られている食品がすべて非常食に適しているわけではありません。
冷蔵・冷凍保存が必要なものや、十分な加熱が必要なものは、停電時に利用しにくい場合があります。
まずは、常温保存が可能で、調理の手間が少ない食品から選ぶとよいでしょう。
ローリングストックと長期保存の非常食の違い
ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、消費した分を補充する備蓄方法です。
例えば、普段からツナ缶を料理に使う家庭なら、いつもより数個多めに購入しておきます。
料理で使ったら、その分を次の買い物で補充します。
これを繰り返すことで、食品を日常的に入れ替えながら一定量を備蓄できます。
一方、防災用として販売されている長期保存食品には、5年程度など長期間保存できる商品もあります。
両者の違いを整理すると、次のとおりです。
| 比較項目 | ローリングストック | 長期保存の非常食 |
|---|---|---|
| 主な食品 | 缶詰・レトルト・乾物など | アルファ米・保存用パンなど |
| 保存期間 | 商品によって異なる | 数年間保存できる商品もある |
| 普段の食事 | 活用しやすい | 商品によっては活用できる |
| 管理方法 | 食べた分を補充する | 期限を定期的に確認する |
| 特徴 | 日常生活に取り入れやすい | 長期間保管しやすい |
どちらか一方だけにする必要はありません。
普段の食事で使う食品を中心に備蓄しながら、長期保存できるアルファ米や保存用パンなどを組み合わせる方法もあります。
食品によって保存期間や必要な調理方法が異なるため、購入時にはパッケージの表示を確認しましょう。
停電・断水時に食べられる食品を選ぶポイント
非常食を選ぶ際は、電気・ガス・水道が使えない状況を想定することが重要です。
例えば、一般的なパックご飯は常温保存できますが、食べる前に電子レンジや湯せんなどによる加熱が必要な商品が多くあります。
カップ麺や乾麺も、基本的には水や熱源が必要です。
一方、クラッカーや保存用パン、開封後そのまま食べられる缶詰などは、調理せずに食事を用意できます。
購入前には、次の点を確認しておきましょう。
- 常温で保存できるか
- 加熱せずに食べられるか
- 食べる際に水が必要か
- 缶切りなどの道具が必要か
- 開封後すぐに食べ切れる量か
特に災害直後は、調理する余裕がない場合も考えられます。
そのため、最初の1日分程度は、火も水も使わずに食べられる食品を優先して備えると実用的です。
そのうえで、カセットコンロや飲料水を使って調理できる食品を組み合わせると、食事の選択肢が広がります。
スーパーで買えるローリングストックにおすすめの食品20選
ローリングストックを始めるなら、普段のスーパーで買える食品から選ぶのがおすすめです。
ここでは、主食7種類、おかず7種類、野菜・果物・間食に役立つ食品6種類の合計20種類を紹介します。
特定の商品に限定せず、食品の種類ごとに特徴を整理しているため、近所のスーパーで買い物をするときにも参考にできます。

主食になる食品7選
主食は、災害時の食事を考えるうえで欠かせない食品です。
ご飯やパン、麺類などを組み合わせると、同じ食品ばかり食べ続けることを避けやすくなります。
| 食品 | 特徴 | 調理の必要性 |
|---|---|---|
| ①パックご飯 | 普段の食事にも使いやすい | 原則として指定の加熱が必要 |
| ②アルファ米 | 水で戻せる商品もある | 水またはお湯が必要 |
| ③保存用パン | 開封してすぐ食べられる | 原則不要 |
| ④クラッカー | 軽くて保存しやすい | 不要 |
| ⑤シリアル | そのまま食べられる種類もある | 商品による |
| ⑥カップ麺 | 食べ慣れた味を選べる | 通常はお湯が必要 |
| ⑦乾パン | 長期保存向けの商品もある | 不要 |
パックご飯は、普段からご飯を食べる家庭にとって取り入れやすい食品です。ただし、常温保存できることと、加熱せずに食べられることは同じではありません。
停電時の利用を考えるなら、湯せんが可能な商品かどうかも確認しておきましょう。
アルファ米は、炊いたご飯を乾燥させた非常食です。水で戻せる商品もあるため、熱源がないときにも利用できます。ただし、水を加える必要があり、戻す時間もかかります。
保存用パンやクラッカーは、調理せずに食べられる点が便利です。
一方、乾パンやクラッカーなど水分の少ない食品を備える場合は、飲料水も十分に用意しておくことが大切です。
主食を選ぶときは、加熱不要の食品と、加熱できるときに使う食品を分けて考えましょう。
関連記事:「パックご飯は温めずに食べられる?そのまま食べるときの注意点」
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おかずになる食品7選
主食だけでは食事が単調になりやすいため、おかずになる食品も備えておきたいところです。
スーパーで購入しやすい食品には、次のようなものがあります。
| 食品 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| ①ツナ缶 | パンやクラッカーと合わせやすい | 開封後は早めに食べ切る |
| ②サバ缶 | 魚のおかずになる | 味付けや骨の有無を確認 |
| ③焼き鳥缶 | 味付きで食べやすい | 内容量を確認 |
| ④大豆水煮缶 | 副菜として使いやすい | そのまま食べられる商品を選ぶ |
| ⑤コーン缶 | 彩りを加えやすい | 開封後は保存しない前提で考える |
| ⑥レトルトカレー | 普段の食事にも活用できる | 加熱方法を確認 |
| ⑦魚肉ソーセージ | 持ち運びやすい商品もある | 常温保存できるか確認 |
ツナ缶やサバ缶は、開封してそのまま食べられる商品が多く、調理できないときのおかずとして便利です。
例えば、クラッカーにツナをのせたり、保存用パンに魚肉ソーセージを添えたりするだけでも、食事の組み合わせを増やせます。
レトルトカレーは、普段の夕食や昼食でも利用しやすい食品ですが、商品によっては温めることを前提としています。
災害時にそのまま食べたい場合は、加熱不要と表示された商品を選びましょう。
また、缶詰にはプルトップ式と缶切りが必要なものがあります。非常時に開けられないことがないよう、購入時に確認しておくと安心です。
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※普段食べる缶詰をスーパーで購入し、ネット通販では不足分を補う方法もあります。
野菜・果物・間食に役立つ食品6選
災害時の備蓄では、ご飯やおかずに意識が向きがちですが、野菜や果物、間食に使える食品も組み合わせたいところです。
| 食品 | 備蓄するメリット |
|---|---|
| ①野菜ジュース | 調理不要で飲める |
| ②果物缶詰 | 果物を手軽に食べられる |
| ③ドライフルーツ | 少量ずつ食べやすい |
| ④ナッツ | 間食として利用しやすい |
| ⑤ビスケット | 手軽にエネルギーを補いやすい |
| ⑥常温保存可能な豆乳 | 飲み物としても使える |
野菜ジュースは、災害時に野菜料理を用意しにくいときの補助になります。ただし、野菜そのものの代わりとして栄養をすべて補えるわけではありません。
果物缶詰やドライフルーツは、甘いものが欲しいときにも役立ちます。
ナッツやビスケットは間食として便利ですが、アレルギーや食べやすさに注意が必要です。
また、豆乳は常温保存可能な商品を選び、開封後の保存方法にも気をつけましょう。
これらの食品をすべて購入する必要はありません。
家族が普段から食べているものを中心に、無理なく消費できる種類を選ぶことが大切です。
ローリングストックのやり方は?初心者向け3ステップ
ローリングストックは、難しい管理方法ではありません。
基本は「多めに買う」「食べる」「買い足す」という3つの行動を繰り返すだけです。
特別な収納棚や管理アプリがなくても始められるため、普段の買い物に取り入れてみましょう。

ステップ1:普段食べる食品を少し多めに買う
最初のステップは、普段から食べている食品を少し多めに購入することです。
例えば、いつもツナ缶を3個購入するなら、備蓄用としてさらに3個買い足してみましょう。
パックご飯やレトルト食品、シリアルなども同じです。
最初から1週間分をすべて揃えようとすると、購入費用や収納場所が負担になる場合があります。
そのため、まずは普段の買い物で1〜2種類ずつ追加する方法でも構いません。
ただし、賞味期限が比較的長い食品であっても、保存環境によって品質が変化することがあります。
直射日光や高温多湿を避けるなど、商品に表示された保存条件を守りましょう。
また、普段ほとんど食べない食品を大量に購入するのはおすすめできません。
実際に食べてみて、家族の好みに合うものを選ぶことが、無理なく続けるポイントです。
ステップ2:賞味期限の近い食品から使う
次に、備蓄した食品を普段の食事で使っていきます。
このとき意識したいのが、賞味期限の近いものから消費することです。
例えば、同じツナ缶が6個ある場合、古いものを手前に置き、新しく購入したものを奥に収納します。
料理で使うときは、手前から取り出すようにすると管理しやすくなります。
賞味期限を忘れやすい場合は、収納ケースの前面に期限を書いたメモを貼る方法も便利です。
また、月に1回程度、食品の残数と期限を確認する日を決めてもよいでしょう。
賞味期限は、未開封で表示された保存方法を守った場合に、おいしく食べられる目安です。期限を過ぎたからといって直ちに食べられなくなるとは限りませんが、備蓄では期限内に使い切ることを基本にしましょう。
なお、消費期限が表示された食品は、期限内に食べ切る必要があります。
ステップ3:食べた分を買い足して備蓄を保つ
最後は、使った食品を買い足すことです。
例えば、ツナ缶を常に6個置いておくと決めた場合、料理で2個使ったら2個補充します。
この方法なら、普段の食事に使いながら一定量を保ちやすくなります。
ただし、災害時に必要な備蓄量は、食品の個数だけでは判断できません。
ツナ缶6個だけで数日分の食事を賄えるわけではないため、主食・おかず・飲料水などを組み合わせて考える必要があります。
また、買い足しを忘れやすい方は、スマートフォンの買い物メモに備蓄食品を登録しておくと便利です。
冷蔵庫にチェックリストを貼り、使った食品に印を付ける方法もあります。
大切なのは、厳密な管理を目指すことではなく、普段の生活で続けられる仕組みを作ることです。
ローリングストックは何日分必要?家族人数別の備蓄量
ローリングストックを始める際に迷いやすいのが、食品を何日分用意するかという問題です。
災害の規模によっては、物流の停止や店舗の休業が長引く可能性があります。
そのため、家族の人数や食事量に合わせて、必要な食品と飲料水を計画的に備えておくことが重要です。

最低3日分・できれば1週間分を目安にする
農林水産省では、家庭の食品備蓄について、最低3日分から1週間分程度を人数分用意することが望ましいと案内しています。
災害によって物流が止まったり、支援物資が届くまで時間がかかったりする可能性があるためです。
まずは3日分を目標にし、徐々に1週間分まで増やすと取り組みやすいでしょう。
例えば、1人が1日3食食べるとすると、3日分で9食、7日分で21食が基本的な計算になります。
ただし、9食分というのは、パックご飯を9個用意すればよいという意味ではありません。
朝食に保存用パン、昼食にクラッカー、夕食にご飯など、主食の種類を組み合わせても構いません。
さらに、缶詰やレトルト食品などのおかずも必要です。
特に、調理ができない状況を考え、加熱不要の食品を一定量含めることが大切です。
一人暮らし・2人・4人家族の備蓄例
必要な食事の回数は、家族の人数によって変わります。
1日3食として計算すると、次のようになります。
| 家族人数 | 3日分の食数 | 7日分の食数 |
|---|---|---|
| 1人 | 9食 | 21食 |
| 2人 | 18食 | 42食 |
| 4人 | 36食 | 84食 |
例えば4人家族なら、3日間で合計36食分が必要になる計算です。
ただし、これは食事の回数を示したものであり、食品36個という意味ではありません。
保存用パン1個では食事量が足りない場合もあれば、缶詰1個を複数人で分けられる場合もあります。
購入するときは、商品の内容量や1食分の目安を確認しましょう。
また、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、食べやすさにも配慮が必要です。
乳幼児用の食品、やわらかい食品、食物アレルギーに対応した食品などは、一般的な備蓄とは別に準備しておく必要があります。
家族全員が同じ食品を食べられるとは限らないため、実際の生活に合わせて調整しましょう。
飲料水や調理に必要な水も備える
非常食と一緒に忘れずに準備したいのが水です。
農林水産省では、飲料用と調理用を合わせて、1人1日約3Lの水を備える目安を紹介しています。
この基準で計算すると、次の量になります。
| 人数 | 3日分 | 7日分 |
|---|---|---|
| 1人 | 9L | 21L |
| 2人 | 18L | 42L |
| 4人 | 36L | 84L |
例えば4人家族が7日分を備えるなら、合計84Lが目安です。
2Lのペットボトルなら42本に相当します。
一度に購入するのが難しい場合は、毎週の買い物で数本ずつ増やす方法もあります。
また、アルファ米を水で戻したり、カップ麺を作ったりする場合は、調理用の水が必要です。
飲むための水だけを考えていると、調理時に不足する可能性があります。
なお、ここで示した量は飲料用・調理用の目安であり、手洗いやトイレなど生活用水のすべてを含むものではありません。
生活用水についても別に備えることを検討しましょう。
ローリングストックで失敗しないための保存・管理方法
ローリングストックは手軽に始められる一方、管理方法によっては食品を無駄にしてしまうことがあります。
特に、賞味期限切れや買いすぎ、収納場所の不足は起こりやすい問題です。
無理なく続けるためには、食品を購入する段階から保管方法まで考えておきましょう。

賞味期限切れを防ぐ収納のコツ
賞味期限切れを防ぐには、食品の置き場所を決めることが大切です。
缶詰は缶詰、レトルト食品はレトルト食品というように、種類ごとにまとめておくと残数を確認しやすくなります。
さらに、期限の近いものを手前に置き、新しく購入したものを奥に収納します。
こうしておけば、普段の料理で古い食品から使いやすくなります。
収納場所は、直射日光が当たらず、温度変化が比較的小さい場所を選びましょう。
キッチンの収納棚や食品庫などが候補になりますが、商品の保存条件を優先してください。
また、備蓄食品を1か所に集中させず、住まいの状況に応じて複数の場所に分ける方法もあります。
ただし、災害時に取り出せなくなる場所や、家具の転倒で危険になる場所は避けましょう。
月に1回程度、収納棚を確認する習慣をつけると、期限切れや不足に気づきやすくなります。
買いすぎや食品ロスを防ぐ方法
ローリングストックでは、備蓄量を増やすことだけが目的ではありません。
食べ切れないほど購入してしまうと、賞味期限切れや食品ロスにつながる可能性があります。
まずは、家族が1か月にどのくらい食品を消費しているかを確認してみましょう。
例えば、ツナ缶を月に2個しか使わない家庭が大量に購入すると、使い切るまで時間がかかる場合があります。
一方、パックご飯を頻繁に利用する家庭なら、多めに購入しても無理なく消費できるでしょう。
食品の購入量は、家庭ごとの消費ペースに合わせることが大切です。
また、特売だからといって普段食べない食品をまとめ買いする必要はありません。
ローリングストックは、日常の食生活と結び付けてこそ続けやすい方法です。
最初は少量から始め、管理に慣れてから備蓄量を増やしていきましょう。
家族の好みや食事制限に合わせる
非常食を選ぶときは、保存期間だけでなく家族の好みも考慮しましょう。
例えば、魚の缶詰が苦手な家族がいる場合、サバ缶を大量に備蓄しても災害時に食べてもらえない可能性があります。
その場合は、焼き鳥缶や大豆製品など、普段から食べ慣れている食品を組み合わせる方法があります。
また、子どもが食べやすい食品と、大人向けの食品を分けて準備するのもよいでしょう。
食物アレルギーがある場合は、原材料表示を確認し、対応した食品を備蓄する必要があります。
高齢者や噛む力が弱い方がいる家庭では、硬い乾パンやナッツなどが食べにくい場合もあります。
家族の状況に応じて、やわらかい食品や食べ慣れた食品を選びましょう。
さらに、購入した非常食は、一度普段の食事で試しておくことをおすすめします。
味だけでなく、開封のしやすさや必要な道具も確認できるため、災害時の使い方を具体的にイメージしやすくなります。
スーパーの食品で作る3日分の非常食献立例
スーパーで備蓄食品を揃えても、実際にどのように組み合わせて食べるのか迷うことがあります。
そこで、火や水を使った調理が難しい場合を想定し、3日分の献立例を紹介します。
ここでは、開封後そのまま食べられる商品を選ぶことを前提としています。
なお、以下は食品の組み合わせ例であり、必要なエネルギー量や栄養素を満たすことを保証するものではありません。実際には食べる量や家族の状況に応じて、食品を追加・調整してください。

1日目:調理不要の食品を中心にする
災害が発生した直後は、停電や断水などによって調理が難しくなる可能性があります。
そのため、1日目は開封してすぐに食べられる食品を中心に考えます。
| 食事 | 献立例 |
|---|---|
| 朝食 | 保存用パン・常温保存可能な豆乳 |
| 昼食 | クラッカー・ツナ缶・コーン缶 |
| 夕食 | 保存用パン・焼き鳥缶・野菜ジュース |
保存用パンやクラッカーは、調理せずに食べられる主食として便利です。
ツナ缶や焼き鳥缶を組み合わせれば、おかずも用意できます。
また、野菜ジュースや豆乳などの飲料も活用できます。
ただし、飲料は水の備蓄とは別に考え、必要な飲料水を確保しておきましょう。
災害直後は、食品を温めたり調理器具を洗ったりすることが難しい場合もあります。
そのため、使い捨てのスプーンや紙皿なども一緒に準備しておくと便利です。
開封した食品は、保存設備が使えない状況では残さず食べ切れる量を選びましょう。
2日目:缶詰・レトルト食品を組み合わせる
2日目は、缶詰やレトルト食品などを組み合わせて食事に変化をつけます。
| 食事 | 献立例 |
|---|---|
| 朝食 | シリアル・豆乳 |
| 昼食 | 乾パン・サバ缶 |
| 夕食 | クラッカー・大豆水煮缶・果物缶詰 |
シリアルは、そのまま食べられる商品を選べば調理の必要がありません。
サバ缶や大豆水煮缶などを組み合わせると、主食だけに偏らない献立を考えやすくなります。
果物缶詰は、食事の最後に甘いものが欲しいときにも役立ちます。
また、熱源と水が確保できている場合は、パックご飯や温めるタイプのレトルト食品なども選択肢になります。
ただし、一般的なレトルト食品は、加熱を前提とするものと、加熱せずに食べられるものがあります。
食品の表示を確認し、指定された方法で調理しましょう。
3日目:備蓄食品で食事の変化をつける
3日目は、同じ食品ばかりにならないよう、組み合わせを変えてみましょう。
| 食事 | 献立例 |
|---|---|
| 朝食 | 保存用パン・ドライフルーツ |
| 昼食 | クラッカー・常温保存可能な魚肉ソーセージ |
| 夕食 | 乾パン・ツナ缶・コーン缶 |
保存用パンやクラッカー、乾パンなど、主食の種類を変えるだけでも食事に変化をつけられます。
また、ドライフルーツや果物缶詰など、甘みのある食品を組み合わせる方法もあります。
ただし、乾パンやクラッカーなどを中心にした食事は、水分が少なく、食べにくい場合があります。
十分な飲料水を用意し、必要に応じて食べやすい食品に変更しましょう。
3日分の献立を考える際は、食品の種類だけでなく、必要な食事量を確保できるかも確認することが大切です。
実際の備蓄では、主食・主菜・副菜を意識しながら、家庭の人数や食事量に合わせて必要な食品を追加してください。
関連記事:「災害時に火を使わない料理は?家にある食材で作れる簡単レシピ15選」
ローリングストックとスーパーの非常食に関するFAQ
最後に、ローリングストックを始める際によくある疑問をまとめました。
スーパーでの買い物や食品の管理に迷ったときの参考にしてください。
ローリングストックに向かない食品は?
冷蔵・冷凍保存が必要な食品や、消費期限が短い食品は、災害用の長期的な備蓄には向かない場合があります。
例えば、冷蔵保存が必要な生鮮食品は、停電によって冷蔵庫が使えなくなると保存が難しくなります。
また、普段ほとんど食べない食品も、ローリングストックには不向きです。
消費する機会が少ないと、賞味期限が近づいても使い切れない可能性があるためです。
基本的には、常温保存できて、普段から無理なく食べられる食品を選びましょう。
非常食はスーパーとネット通販のどちらで買う?
どちらにもメリットがあります。
スーパーは、普段の買い物のついでに少しずつ購入できる点が便利です。
食品の大きさや内容量を直接確認できるため、初めて購入する商品も選びやすいでしょう。
一方、ネット通販は、長期保存用の非常食セットや飲料水など、重い商品をまとめて購入したい場合に便利です。
ただし、価格や送料、賞味期限までの残り期間などを確認する必要があります。
普段使いの食品はスーパーで購入し、長期保存用の非常食をネット通販で補う方法もあります。
賞味期限が短い食品でも備蓄できる?
普段から頻繁に消費する食品なら、賞味期限が比較的短くてもローリングストックに活用できる場合があります。
ただし、備蓄する量と消費ペースのバランスが重要です。
例えば、毎週食べる食品なら、少し多めに購入しても期限内に使い切りやすいでしょう。
反対に、数か月に1回しか食べない食品を大量に購入すると、食品ロスにつながる可能性があります。
災害時の備蓄としては、停電時にも保存できるか、調理が必要かといった点も確認しましょう。
100均の商品もローリングストックに使える?
100円ショップなどで販売されている食品も、商品によってはローリングストックに活用できます。
例えば、クラッカーや缶詰、菓子類など、常温保存できる食品が候補になります。
ただし、店舗によって取り扱い商品が異なり、内容量や賞味期限も商品ごとに違います。
価格だけで判断せず、内容量や保存条件、必要な調理方法を確認することが大切です。
また、100円ショップだけですべての非常食を揃えようとする必要はありません。
スーパーやネット通販も組み合わせながら、必要な食品を無理なく準備しましょう。
まとめ|スーパーの食品で無理なくローリングストックを始めよう
非常食は、防災専用の商品だけでなく、普段利用しているスーパーでも揃えられます。
缶詰や保存用パン、クラッカー、レトルト食品など、常温保存できる食品を組み合わせれば、家庭での備蓄を始めやすくなります。
特におすすめなのが、普段の食事で使いながら消費した分を買い足すローリングストックです。
「少し多めに買う」「古いものから食べる」「食べた分を補充する」という流れを習慣にすることで、無理なく備蓄を続けられます。
食品は最低3日分、できれば1週間分程度を目安に、家族の人数や食事量に合わせて準備しましょう。
また、停電や断水に備えて、加熱不要の食品や飲料水も忘れずに確保することが大切です。
まずは次の買い物で、普段食べている缶詰や保存食品を少し多めに購入するところから始めてみてください。
