「災害で停電してしまったけれど、火を使わずに何か作れないかな?」
「水道も止まっているとき、家にある食材で食事を用意できる?」
「缶詰や保存食品だけで、家族の朝食や夕食を作る方法が知りたい」
災害によって電気やガス、水道が使えなくなると、普段のように料理することが難しくなります。特に停電と断水が同時に起こると、食品を加熱するだけでなく、食材や食器を洗うことも困難になります。
しかし、加熱不要の缶詰や保存用パン、クラッカーなどを組み合わせれば、火も調理用の水も使わずに簡単な食事を用意できます。
例えば、ツナ缶とコーンをパンに挟んだり、サバ缶をクラッカーにのせたりするだけでも、食事の一品になります。
この記事では、家庭にある食材で作れる火を使わない料理15品を、主食・おかず・副菜に分けて紹介します。
さらに、朝食・昼食・夕食の献立例や、停電・断水時の食品衛生、普段から備えておきたい食品についても解説します。
今すぐ食事を用意したい方は、まず次の早見表を確認してください。
火も水も使わずに食べられる食品の早見表
| 食品 | 簡単な食べ方 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| ツナ缶 | パンに挟む・豆と和える | 加熱不要か、開封後の扱い |
| サバ缶 | クラッカーにのせる | 骨や保存状態 |
| 焼き鳥缶 | パンに挟む・コーンと和える | そのまま食べられる製品か |
| コーン缶 | 豆と混ぜる | 開封後は速やかに食べる |
| ミックスビーンズ | サラダにする | 加熱不要の製品か |
| クラッカー | 缶詰やジャムと合わせる | 賞味期限とアレルギー |
| シリアル | フルーツ缶と合わせる | そのまま食べられる製品か |
| 保存用パン | 缶詰と組み合わせる | 開封後の扱い |
| フルーツ缶 | そのまま食べる | 果物の大きさと保存状態 |

※未開封で適切に保存され、加熱不要と確認できる食品を使用してください。
また、火も調理用の水も使わない料理であっても、飲料水の確保は必要です。食事とともに適切な水分補給ができるように備えておきましょう。
災害時に火を使わない料理は何がある?
災害時に火を使わずに食事を用意するには、最初から加熱しなくても食べられる食品を選ぶことが大切です。
普段の料理では、食材を洗ったり、切ったり、加熱したりする工程があります。しかし、停電や断水が発生している状況では、調理工程が多いほど負担が増えます。
特に水が使えない場合は、食材や調理器具を十分に洗えないことも考えられます。
そのため、缶詰や個包装食品などを活用し、できるだけ調理工程を少なくする方法が役立ちます。
ここでは、火を使わない料理に適した食品の種類や、選ぶときのポイントを紹介します。
そのまま食べられる食品の種類
火を使わずに食べられる食品には、さまざまな種類があります。
代表的なのは、ツナ缶やサバ缶、焼き鳥缶などの缶詰です。これらは加熱調理済みの商品が多く、製品によっては開封してそのまま食べられます。
また、パンやクラッカー、シリアルなども、加熱せずに食べられる食品です。
例えば、クラッカーにツナをのせたり、シリアルにフルーツ缶を加えたりするだけでも、食事の一品になります。
火を使わない料理に役立つ食品は、大きく次の3種類に分けられます。
| 分類 | 食品の例 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 主食 | 保存用パン、クラッカー、シリアル | そのまま食べる・具材と組み合わせる |
| おかず | 魚缶、肉缶、豆の水煮 | 和え物・サンドイッチの具 |
| 副菜・軽食 | コーン缶、フルーツ缶、ドライフルーツ | サラダ・軽食 |
ただし、同じ食品の種類でも、製品によって保存方法や調理方法が異なります。
購入時や使用前には、パッケージの表示を確認してください。
停電・断水でも使いやすい食材
停電や断水時には、常温で保存でき、調理器具をあまり使わずに食べられる食品が便利です。
例えば、プルトップ式の缶詰なら、缶切りを使わずに開封できます。
個包装のクラッカーや保存用パンも、必要な分だけ取り出しやすい食品です。
さらに、ミックスビーンズやコーンなどを組み合わせれば、加熱せずに簡単なおかずを作ることもできます。
特に便利なのは、次の条件を満たす食品です。
- 未開封なら常温保存できる
- 加熱せずに食べられる
- 水戻しや水洗いが不要
- 少量ずつ開封できる
- 調理器具をほとんど使わない
- 家族が普段から食べ慣れている
食器を洗う水が確保できない場合は、清潔な使い捨て容器を利用したり、食品を直接手で触らずに食べたりする工夫も役立ちます。
ただし、食品を扱う包装材は、食品用として使用できる清潔なものを選びましょう。
また、手や器具を清潔に保てない状況では、無理に食材を混ぜず、個包装食品をそのまま食べる方法も検討してください。
加熱や水戻しが必要な食品の見分け方
保存食品であっても、すべてが加熱不要とは限りません。
例えば、一般的な乾燥わかめは水戻しが必要です。また、乾燥豆や一部のレトルト食品も、調理方法を確認する必要があります。
パックご飯についても、電子レンジなどで温めることを前提とした製品があります。
そのため、災害時に使用する食品は、次の点を確認しておきましょう。
- そのまま食べられると表示されているか
- 加熱が必要とされていないか
- 水戻しや水洗いが必要ではないか
- 常温保存できる製品か
- 開封後の取り扱いに注意が必要か
特に、「常温保存できること」と「加熱せずに食べられること」は同じではありません。
例えば、常温保存可能なレトルト食品でも、温めることを前提とした製品があります。
反対に、そのまま食べられる食品でも、開封後は冷蔵保存が必要な場合があります。
災害時に迷わないよう、備蓄するときから調理方法と保存条件を確認しておきましょう。
災害時に火を使わない主食レシピ5選

火を使えないときでも、パンやクラッカー、トルティーヤなどを利用すれば、簡単な主食を用意できます。
主食は食事の中心になるため、普段から食べ慣れたものを選ぶと、災害時にも取り入れやすくなります。
ここでは、スーパーで購入しやすい食品を中心に、5種類のレシピを紹介します。
材料は基本的に1人分です。分量と調理時間は目安であり、実際の調理による検証値ではありません。
なお、使用する食品は、保存状態に問題がなく、加熱不要と確認できるものを選んでください。
① ツナコーンサンド
【実写イメージ1|ツナコーンサンドの材料と完成イメージ|画像ファイル:011.webp】
ツナ缶とコーン缶を使った、火を使わないサンドイッチです。
食パンに具材を挟むだけなので、包丁や加熱器具を使わずに用意できます。
ツナ缶とコーン缶は普段の料理でも使いやすいため、日常の食品ストックから作れる点も特徴です。
材料(1人分・目安)
- 食パン:2枚
- ツナ缶:1/2缶(約35g)
- コーン缶:大さじ2
作り方
- ツナとコーンの汁気を切ります。
- 食パンにツナとコーンをのせます。
- もう1枚の食パンで挟んで完成です。
調理時間: 約3分
代用できる食材: 食パンの代わりに保存用パン、ツナの代わりに加熱不要のサラダチキン缶などを使えます。
災害時の注意点: パンの保存状態と消費期限を確認してください。缶詰を開封して作ったサンドイッチは保存せず、すぐに食べましょう。
なお、1人分だけを作る場合は、小容量のツナ缶やコーンパックを使うと食品を余らせにくくなります。
家族で食べる場合は、開封した缶詰をその場で取り分け、食べきれる量を用意してください。
② サバ缶クラッカー
クラッカーにサバ缶をのせるだけの簡単な主食です。
パンがない場合でも、保存しやすいクラッカーを利用できます。
サバ缶は水煮や味噌煮など種類がありますが、今回は加熱不要の水煮缶を使用します。
材料(1人分・目安)
- クラッカー:6枚
- サバ水煮缶:1/2缶(約90g)
作り方
- サバ缶を開封します。
- 清潔なスプーンなどでサバを取り出します。
- クラッカーに少量ずつのせて完成です。
調理時間: 約2分
代用できる食材: サバ缶の代わりにツナ缶やイワシ缶も使えます。
災害時の注意点: サバの骨に注意してください。クラッカーは水分が少ないため、飲料水を確保できる場合は一緒に用意しましょう。
サバ缶の汁が多い場合は、クラッカーが湿りやすくなるため、食べる直前にのせると扱いやすくなります。
缶詰を開封した後は、必要な量を取り分け、食べ残しを長時間放置しないようにしてください。
③ 焼き鳥缶サンド
味付きの焼き鳥缶を使えば、調味料を追加せずにサンドイッチを作れます。
焼き鳥缶には、たれ味や塩味などがあります。味付け済みの製品を利用すれば、調味料を用意する手間を減らせます。
材料(1人分・目安)
- 食パン:2枚
- 焼き鳥缶:1缶(約75g)
作り方
- 加熱不要の焼き鳥缶を開封します。
- 食パンに焼き鳥をのせます。
- もう1枚の食パンで挟みます。
調理時間: 約3分
代用できる食材: 食パンの代わりに、そのまま食べられるトルティーヤなどを使用できます。
災害時の注意点: 焼き鳥缶は製品によって内容量や味付けが異なります。加熱の必要性やアレルギー表示を確認しましょう。
また、焼き鳥の肉が大きい場合は、子どもや高齢者が食べにくいことがあります。
食べる人の年齢や飲み込む力に合わせて、無理のない食品を選んでください。
④ 豆とコーンのトルティーヤ
豆とコーンをトルティーヤで包む、加熱不要の簡単な料理です。
パン以外の主食を用意したいときにも使える組み合わせです。
ただし、トルティーヤには加熱して食べる製品もあるため、必ずそのまま食べられるものを選びましょう。
材料(1人分・目安)
- そのまま食べられるトルティーヤ:1枚
- 加熱不要のミックスビーンズ:50g
- コーン缶:大さじ2
作り方
- ミックスビーンズとコーンの汁気を切ります。
- トルティーヤの中央に具材をのせます。
- 具材がこぼれないように包みます。
調理時間: 約3分
代用できる食材: トルティーヤの代わりに食パンやクラッカーを使用できます。
災害時の注意点: トルティーヤには加熱を前提とした製品もあります。必ずそのまま食べられる製品を選び、保存条件も確認してください。
また、豆類は製品によって硬さが異なります。
小さな子どもや飲み込みに不安がある方には、食べやすさを確認してから提供してください。
⑤ フルーツシリアル
シリアルにフルーツ缶を合わせる、火も水も使わない朝食向けのレシピです。
牛乳がなくても、フルーツ缶を組み合わせることで、そのまま食べる方法があります。
ただし、シリアルは製品によって硬さや食べ方が異なるため、加熱や水戻しを必要としない製品を使用してください。
材料(1人分・目安)
- そのまま食べられるシリアル:40g
- フルーツ缶:80g
- フルーツ缶のシロップ:大さじ1程度(好みで)
作り方
- 清潔な容器にシリアルを入れます。
- フルーツ缶を開封し、果物をのせます。
- 好みに応じて少量のシロップを加えます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: フルーツ缶の代わりにドライフルーツを使用できます。
災害時の注意点: シリアルは製品によって原材料が異なります。乳、小麦、ナッツなどのアレルギー表示を確認してください。
また、シロップを加えたシリアルは時間がたつと食感が変わります。
作り置きせず、食べる直前に組み合わせるようにしましょう。
関連記事:停電したときの食事はどうする?
停電時の食事についてさらに詳しく知りたい方は、電気が使えないときの食品の選び方や食事の準備方法も確認しておくと安心です。
缶詰で作れる簡単おかずレシピ5選

缶詰は、災害時の食事作りに役立つ食品の一つです。
魚や肉、豆、野菜など、さまざまな種類があり、加熱不要の製品なら開封してそのまま利用できます。
特に、複数の缶詰を組み合わせる方法は、冷蔵庫に生鮮食品が残っていない場合にも考えやすい料理です。
ただし、缶詰を開封すると保存条件が変わるため、食べきれる量を用意することが大切です。
ここでは、缶詰を中心に組み合わせる簡単なおかずを5品紹介します。
⑥ ツナと豆の和え物
ツナ缶とミックスビーンズを混ぜるだけのおかずです。
ツナと豆を組み合わせるため、パンやクラッカーに添える一品としても利用できます。
調味料を加えなくても食べられる製品を選べば、さらに調理工程を減らせます。
材料(1人分・目安)
- ツナ缶:1/2缶(約35g)
- 加熱不要のミックスビーンズ:50g
- しょうゆ:小さじ1/2(好みで)
作り方
- ツナとミックスビーンズを清潔な容器に入れます。
- 清潔なスプーンで軽く混ぜます。
- 好みに応じてしょうゆを加えます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: ミックスビーンズの代わりに、そのまま食べられる大豆の水煮を使えます。
災害時の注意点: 混ぜた後は保存せず、速やかに食べてください。
缶詰の内容量が多い場合は、家族で分けるなどして、開封した食品を使い切れるようにしましょう。
⑦ サバのごま和え
サバ水煮缶にすりごまを加えるだけの料理です。
サバ缶は味付きの商品もありますが、水煮缶を使用すれば、好みに合わせて味を調整できます。
すりごまは少量でも加えられるため、個包装タイプを備えておくと便利です。
材料(1人分・目安)
- サバ水煮缶:1/2缶(約90g)
- すりごま:小さじ2
- しょうゆ:少量(好みで)
作り方
- サバ缶を開封します。
- サバを清潔な容器に移します。
- すりごまを加えて軽く和えます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: サバ缶の代わりにイワシ缶を使用できます。
災害時の注意点: 魚の骨に注意し、特に子どもや高齢者には食べやすい状態か確認してください。
また、ごまはアレルギーの原因になる場合があります。
家族に食物アレルギーがある場合は、使用する食品の表示を確認してください。
⑧ 焼き鳥とコーンの和え物
焼き鳥缶とコーン缶を組み合わせた、味付け不要のおかずです。
焼き鳥缶のたれを利用すれば、調味料を追加せずに作ることもできます。
ただし、製品によって味付けの濃さが異なるため、好みに合わせてコーンの量を調整してください。
材料(1人分・目安)
- 焼き鳥缶:1缶(約75g)
- コーン缶:大さじ3
作り方
- 焼き鳥缶とコーン缶を開封します。
- 清潔な容器に焼き鳥とコーンを入れます。
- 全体を軽く混ぜます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: 焼き鳥缶の代わりに加熱不要の鶏肉缶などを使用できます。
災害時の注意点: 味付きの缶詰は塩分が多い場合があります。製品の栄養成分表示を参考にしてください。
また、開封した缶詰を混ぜた後は、保存せず速やかに食べましょう。
⑨ 大豆とトマトのサラダ
そのまま食べられる大豆とトマトを組み合わせたサラダです。
トマト缶には、カットトマトやホールトマトなどがあります。ただし、製品によっては加熱調理を前提としている場合があります。
今回のレシピでは、加熱せずに食べられることを製品表示などで確認できるトマト食品を使用します。
材料(1人分・目安)
- 加熱不要の大豆水煮:50g
- そのまま食べられるトマト缶:大さじ3
- オリーブオイル:小さじ1(好みで)
作り方
- 大豆とトマト缶を開封します。
- 清潔な容器に材料を入れます。
- 好みに応じてオリーブオイルを加えて混ぜます。
調理時間: 約3分
代用できる食材: 大豆の代わりにミックスビーンズを使用できます。トマト缶が使えない場合は、加熱不要のコーン缶などに変更する方法もあります。
災害時の注意点: トマト缶には調理用の商品もあるため、加熱せずに食べられることを製品表示などで確認してください。
確認できない場合は無理に使用せず、別の加熱不要食品を選びましょう。
また、缶詰を開封して混ぜた後は、速やかに食べてください。
⑩ イワシ缶の海苔巻き
イワシ缶を海苔で包んで食べる、簡単なおかずです。
通常の海苔巻きとは異なり、ご飯を使用せず、イワシを海苔で包むだけの料理です。
ご飯を炊く必要がないため、火も水も使えない状況でも用意できます。
材料(1人分・目安)
- イワシ味付け缶:1/2缶(約50g)
- 焼き海苔:全形1枚
作り方
- イワシ缶を開封します。
- 焼き海苔を食べやすい大きさに分けます。
- イワシを少量ずつのせて包みます。
調理時間: 約3分
代用できる食材: イワシ缶の代わりにサバ缶やツナ缶を使用できます。
災害時の注意点: 魚の骨や海苔の食べにくさに注意してください。小さな子どもや飲み込みに不安がある方には、無理に提供しないようにしましょう。
海苔は湿気を吸いやすいため、食べる直前に開封することもポイントです。
関連記事:缶詰だけで作れる料理は?
缶詰を使った料理の種類をさらに増やしたい方は、缶詰だけで作れる料理の関連記事も参考にしてください。
火も水も使わない副菜・軽食レシピ5選
災害時には、主食やおかずだけでなく、簡単に食べられる副菜や軽食も役立ちます。
例えば、食事を十分に用意できないときや、調理する余裕がないときには、開封するだけで食べられる食品が便利です。
また、同じ食品ばかりでは食事の選択肢が限られるため、缶詰や乾燥食品などを組み合わせておくと、献立を考えやすくなります。
ここでは、調理工程が少ない5品を紹介します。
⑪ コーンと豆のサラダ
コーンと豆を組み合わせたシンプルなサラダです。
材料が少なく、火や水を使わずに用意できます。
調味料を加えなくても食べられる製品を選べば、さらに手軽に作れます。
材料(1人分・目安)
- コーン缶:大さじ3
- 加熱不要のミックスビーンズ:50g
- オリーブオイル:小さじ1(好みで)
作り方
- コーンとミックスビーンズを開封します。
- 清潔な容器に入れます。
- 好みに応じてオリーブオイルを加えて混ぜます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: ミックスビーンズの代わりに加熱不要の大豆水煮を使えます。
災害時の注意点: 開封後の食品を混ぜたら、保存せず速やかに食べてください。
豆類は製品によって硬さが異なるため、子どもや高齢者には食べやすいものを選びましょう。
⑫ ツナと海苔の和え物
乾燥わかめを使わず、焼き海苔で作る簡単な和え物です。
通常の乾燥わかめは水戻しが必要ですが、焼き海苔ならそのまま使用できます。
ツナ缶と組み合わせるだけなので、調理用の水を使わずに作れる点が特徴です。
材料(1人分・目安)
- ツナ缶:1/2缶(約35g)
- 焼き海苔:全形1/2枚
- しょうゆ:少量(好みで)
作り方
- ツナ缶を開封します。
- 焼き海苔を小さくちぎります。
- ツナと海苔を軽く混ぜます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: 焼き海苔の代わりに味付け海苔も使用できます。
災害時の注意点: 味付け海苔を使う場合は、追加の調味料を控えるなど味の濃さを調整してください。
また、海苔は口の中でまとまり、食べにくくなることがあります。
小さな子どもや飲み込みに不安がある方には、無理に提供しないようにしましょう。
⑬ フルーツ缶の盛り合わせ
複数のフルーツ缶を組み合わせるだけの軽食です。
フルーツ缶は、そのまま食べられる製品が多く、火を使わない食事の選択肢を増やす際に役立ちます。
ただし、果物の種類や大きさによって食べやすさが異なります。
材料(1人分・目安)
- みかん缶:50g
- 黄桃缶:50g
作り方
- フルーツ缶を開封します。
- 清潔な容器に果物を盛り付けます。
- 必要に応じて食べやすい大きさに分けます。
調理時間: 約2分
代用できる食材: パイナップル缶やミックスフルーツ缶なども使用できます。
災害時の注意点: 果物の大きさや硬さに注意し、子どもや高齢者が食べやすい状態にしてください。
また、開封したフルーツ缶は長時間放置せず、速やかに食べましょう。
小容量のフルーツ缶を選んでおくと、食品を余らせにくくなります。
⑭ クラッカーのジャム添え
クラッカーにジャムをのせるだけの軽食です。
調理器具をほとんど使わずに用意できるため、停電や断水時にも取り入れやすい組み合わせです。
ジャムは個包装タイプを選ぶと、必要な分だけ使いやすくなります。
材料(1人分・目安)
- クラッカー:5枚
- ジャム:大さじ1
作り方
- クラッカーを清潔な皿などに並べます。
- 個包装のジャムを開封します。
- クラッカーに少量ずつのせます。
調理時間: 約1分
代用できる食材: ジャムの代わりに、常温保存可能でそのまま食べられるスプレッドなどを使用できます。
災害時の注意点: 開封後に冷蔵保存が必要なジャムは、停電時の取り扱いに注意してください。
また、クラッカーは水分が少ない食品です。飲料水がある場合は、一緒に用意しましょう。
⑮ ナッツとドライフルーツ
個包装のナッツとドライフルーツを組み合わせた軽食です。
開封するだけで食べられるため、調理器具を使えない状況でも利用できます。
ただし、硬い食品や粘りのある食品は、年齢や飲み込む力によって食べにくい場合があります。
材料(1人分・目安)
- ミックスナッツ:20g
- ドライフルーツ:20g
作り方
- それぞれの包装を開封します。
- 清潔な容器に入れます。
- 食べやすい量を取り分けます。
調理時間: 約1分
代用できる食材: ナッツを食べられない場合は、年齢やアレルギーに配慮し、別の個包装の軽食を選んでください。
災害時の注意点: 硬いナッツ類は窒息や誤嚥の危険があります。特に5歳以下の子どもには、硬い豆やナッツ類を食べさせないでください。
また、ナッツアレルギーがある場合は使用しないでください。
ドライフルーツも種類によって硬さや粘りが異なるため、食べる人に合わせて選ぶことが大切です。
災害時に火を使わない1日分の献立例
火を使わない料理をいくつか覚えておくと、災害時の朝食・昼食・夕食を考えやすくなります。
ただし、災害時は普段と同じ献立を再現することが難しい場合もあります。
そのため、無理に品数を増やすのではなく、食べられる食品を組み合わせることから考えましょう。
ここで紹介するのは、加熱不要の食品を組み合わせた献立例です。
必要なエネルギーや栄養は、年齢、体格、活動量などによって異なります。これだけで必要な栄養がすべて満たされるわけではありません。
朝食の組み合わせ
朝食には、準備に時間がかからない食品を組み合わせます。
献立例
- フルーツシリアル
- クラッカー
- 飲料水など
シリアルやフルーツ缶は、開封するだけで用意しやすい食品です。
朝から調理器具を使わずに食事を用意したいときにも役立ちます。
ただし、シリアルは製品によって硬さや食べ方が異なります。
そのまま食べられる製品を選び、家族の年齢や食べやすさに合わせて調整してください。
昼食の組み合わせ
昼食には、パンと缶詰を組み合わせた食事が考えられます。
献立例
- ツナコーンサンド
- コーンと豆のサラダ
- 飲料水など
パンと缶詰を組み合わせれば、加熱せずに食事を用意できます。
また、ツナ缶やコーン缶を複数の料理に使う場合は、家族で分けると食品を余らせにくくなります。
ただし、パンの保存条件や消費期限には注意してください。
常温保存できる保存用パンを備えておくと、冷蔵庫が使えない状況でも選択肢を増やせます。
夕食の組み合わせ
夕食には、魚や肉の缶詰を使った料理を組み合わせます。
献立例
- 焼き鳥缶サンド
- サバのごま和え
- フルーツ缶の盛り合わせ
- 飲料水など
複数の缶詰を利用する場合は、開封した食品を食べきれる量に調整することが大切です。
特に停電によって冷蔵庫が使えない場合は、食べ残しを保存することが難しくなります。
無理に多くの料理を作らず、必要な量だけ用意しましょう。
1日分の献立早見表
| 食事 | 主な料理 | 組み合わせる食品 |
|---|---|---|
| 朝食 | フルーツシリアル | クラッカー |
| 昼食 | ツナコーンサンド | コーンと豆のサラダ |
| 夕食 | 焼き鳥缶サンド | サバのごま和え・フルーツ缶 |

※あくまで組み合わせ例です。飲料水の確保、食品の量、栄養面などは家庭の状況に合わせて調整してください。
また、食事の量が不足する場合は、保存用パンやクラッカーなどを追加することも考えられます。
家族の食べる量に合わせて、普段から必要な食品を備えておくことが大切です。
停電・断水時に料理するときの注意点

災害時に火を使わない料理を用意するときは、食品の衛生管理が重要です。
特に停電や断水が発生すると、手洗いや食品の冷蔵保存が難しくなる場合があります。
厚生労働省も、災害時には食品の低温保管が難しくなるなど、食中毒が発生しやすい状況になることを注意喚起しています。
普段と同じ感覚で食品を扱うのではなく、できるだけ調理工程を減らし、開封した食品を速やかに食べることを意識しましょう。
手や調理器具を清潔に保つ方法
料理をする前には、手や調理器具を清潔にすることが基本です。
水道が使える場合は、石けんと流水で手を洗いましょう。
断水している場合は、手指用の消毒用品やウェットティッシュなどが役立つことがあります。
ただし、汚れが残っている手を拭くだけでは、十分な衛生管理にならない場合があります。
そのため、手を清潔に保てない状況では、個包装食品を開封して直接食べるなど、食品に触れる工程を減らす方法も検討してください。
また、使い捨て手袋を使用する場合も、手袋自体を清潔に扱う必要があります。
断水時に意識したいポイント
- 調理前に可能な範囲で手を清潔にする
- 食品に直接触れる回数を減らす
- 清潔な使い捨て食器を利用する
- 調理器具を使う工程を減らす
- 食品を混ぜる場合は清潔な器具を使用する
- 衛生管理が難しいときは個包装食品を優先する
食器を洗う水がない場合は、無理に料理を作るよりも、そのまま食べられる食品を利用する方が適していることもあります。
開封した食品の取り扱い
缶詰やレトルト食品は、未開封の状態で長期間保存できるものがあります。
しかし、開封した後も同じように保存できるわけではありません。
特に停電によって冷蔵庫が使えない場合は、開封後の食品を長時間置かないようにしましょう。
また、複数の食品を混ぜた料理も、作ったら速やかに食べることが大切です。
食べ残しを無理に保存せず、できるだけ一度に食べきれる量を用意してください。
食品を余らせないためには、次のような工夫が考えられます。
- 小容量の缶詰を選ぶ
- 個包装食品を活用する
- 家族で同じ缶詰を取り分ける
- 食べる直前に開封する
- 一度に多くの料理を作らない
なお、缶詰の容器が膨らんでいる、液漏れしている、著しくさびているなど、異常がある場合は使用を避けてください。
冷蔵庫が使えない場合の注意点
停電すると、冷蔵庫や冷凍庫の温度が徐々に上がることがあります。
冷蔵保存が必要な食品は、停電の時間や庫内温度、食品の状態などによって安全性が変わります。
見た目やにおいに問題がなくても、安全とは限りません。
判断が難しい食品は無理に食べず、常温保存できる未開封の食品を優先することも大切です。
また、停電時は冷蔵庫の扉を必要以上に開閉しないようにしましょう。
特に注意したいのは、次のような食品です。
- 開封済みの缶詰
- 調理済みのおかず
- 冷蔵保存が必要な乳製品
- 生肉や生魚
- 冷蔵保存が必要な加工食品
これらの食品は、停電中に安全な温度を保てていたか確認できない場合、無理に食べないようにしてください。
災害時には、食品を無駄にしたくないと感じることもありますが、食中毒を防ぐことを優先しましょう。
関連記事:断水時の食事はどうする?
断水時に食事を用意する方法や、食器を洗う水がない場合の工夫については、関連記事で詳しく紹介する予定です。
火を使わない料理に役立つ備蓄食品
災害時に火を使わずに食事を用意するためには、普段から食品を備えておくことが重要です。
特別な非常食だけを購入する必要はありません。
普段から食べている缶詰やクラッカー、シリアルなどを少し多めに用意しておけば、災害時にも活用できます。
ただし、普段の食品ストックには加熱が必要なものも含まれます。
そのため、火も水も使えない状況で食べられる食品を、別に確認しておくことが大切です。

スーパーで購入できる食品
火を使わない料理に役立つ食品には、次のようなものがあります。
主食になる食品
- 保存用パン
- クラッカー
- シリアル
- 加熱不要のパン類
おかずになる食品
- ツナ缶
- サバ缶
- 焼き鳥缶
- イワシ缶
- 加熱不要のミックスビーンズ
- コーン缶
副菜・軽食になる食品
- フルーツ缶
- ドライフルーツ
- 焼き海苔
- 個包装ジャム
- 年齢やアレルギーに配慮した軽食
購入するときは、賞味期限だけでなく、保存方法や調理方法も確認してください。
また、缶詰を備蓄する場合は、プルトップ式かどうかも確認しておくと便利です。
缶切りが必要な製品を備える場合は、缶切りも一緒に用意しておきましょう。
火を使わない料理の備蓄チェックリスト
- 加熱不要の主食がある
- 魚や肉の缶詰がある
- 豆や野菜の保存食品がある
- フルーツ缶や軽食がある
- 飲料水を確保している
- 缶切りが必要か確認している
- 家族のアレルギーに対応している
- 賞味期限と保存条件を確認している
このチェックリストを参考に、家庭に不足している食品を確認してみましょう。
家族人数に合わせた備蓄の考え方
家庭で備蓄する食品は、家族の人数に合わせて考えましょう。
農林水産省では、家庭備蓄について最低3日分、できれば1週間分程度を目安として案内しています。
例えば、1人が1日3食を食べる場合、3日分では9食分、7日分では21食分になります。
| 家族人数 | 3日分の食事回数 | 7日分の食事回数 |
|---|---|---|
| 1人 | 9食分 | 21食分 |
| 2人 | 18食分 | 42食分 |
| 3人 | 27食分 | 63食分 |
| 4人 | 36食分 | 84食分 |
これは食事回数の目安であり、食品の必要量をそのまま表すものではありません。
実際には、家族の年齢、食べる量、アレルギー、必要な飲料水なども考慮してください。
また、農林水産省では飲料水と調理用水を合わせて、1人1日おおよそ3L程度を備蓄する例を示しています。
今回紹介した料理は調理用の水を使わないものですが、飲料水が不要になるわけではありません。
特にクラッカーやシリアルなど、水分の少ない食品を食べる場合は、飲料水も一緒に確保しておきましょう。
乳幼児、高齢者、食物アレルギーがある方などがいる家庭では、それぞれに適した食品を別に準備することも大切です。
ローリングストックの方法
ローリングストックとは、普段から食べている食品を少し多めに購入し、使った分を買い足していく備蓄方法です。
例えば、ツナ缶を普段から使っている家庭なら、通常より数缶多めに購入しておきます。
そして、日常の料理で使った分を補充します。
この方法なら、非常食だけを別に管理する負担を減らしやすくなります。
ローリングストックの基本的な流れは、次のとおりです。
- 普段食べる食品を少し多めに購入する
- 賞味期限が近いものから使用する
- 使用した分を買い足す
- 定期的に備蓄量を確認する
ただし、購入した食品をそのまま長期間放置しないようにしましょう。
賞味期限を定期的に確認し、古いものから使うことが大切です。
また、普段から備蓄食品を使った料理を試しておくと、災害時にどのような食事を用意できるか把握しやすくなります。
関連記事:非常食はスーパーで何を買う?
スーパーで購入できる非常食を詳しく比較したい方は、備蓄食品の選び方を解説する関連記事も参考にしてください。
災害時の料理についてよくある質問
火を使わない料理については、食品ごとの食べ方や加熱の必要性に疑問を持つ方もいるでしょう。
特にパックご飯やカップ麺は、家庭で備蓄していることが多い食品ですが、火も水も使えない状況では通常の調理方法を利用できない場合があります。
ここでは、特に確認しておきたい3つの質問に回答します。
パックご飯は温めずに食べられる?
パックご飯は、製品によって食べ方が異なります。
一般的な包装米飯には、電子レンジや湯せんなどで加熱することを前提とした商品があります。
そのため、常温保存できるからといって、必ずしも温めずに食べることを想定しているわけではありません。
災害時に加熱せずに食べたい場合は、そのまま食べられることが確認できる製品を選びましょう。
また、アルファ化米などには水やお湯を加えて戻す製品があります。
火だけでなく水も使えない状況を想定するなら、水戻し不要の食品を別に備えておくと便利です。
関連記事:パックご飯は温めずに食べられる?
カップ麺は水なしで食べられる?
一般的なカップ麺は、お湯を注ぐなどの調理を前提としています。
水もお湯も使えない場合は、通常の方法で調理できません。
また、乾燥した麺をそのまま食べることは、製品が想定している食べ方とは限りません。
災害時に火も水も使えない状況を考えるなら、クラッカーや保存用パンなど、調理不要の食品を別に備えておくと便利です。
カップ麺は、お湯を確保できる状況で利用する食品として考え、加熱不要の食品と組み合わせて備蓄しておきましょう。
缶詰だけでも食事を用意できる?
加熱不要の缶詰を組み合わせれば、簡単な食事を用意できます。
例えば、ツナ缶とコーン缶を混ぜたり、サバ缶と豆を組み合わせたりする方法があります。
ただし、缶詰だけでは食品の種類が偏ることもあります。
可能であれば、保存用パンやクラッカー、フルーツ缶なども組み合わせ、食事の選択肢を増やしておきましょう。
また、缶詰は開封後の保存に注意が必要です。
停電時には冷蔵保存が難しくなる場合があるため、できるだけ一度に食べきれる容量の商品を選んでおくと便利です。
まとめ|災害時は家にある食材で火を使わない料理を用意しよう
災害時に電気やガスが使えなくても、加熱不要の缶詰やパン、クラッカーなどを活用すれば、火を使わずに簡単な食事を用意できます。
今回紹介した15品は、家庭で手に入りやすい食品を中心に、できるだけ調理工程を少なくしたレシピです。
ツナコーンサンドやサバ缶クラッカーなどの主食に加え、豆やコーンを使ったおかず、フルーツ缶を利用した軽食など、いくつかの組み合わせを覚えておくと役立ちます。
ただし、災害時は料理の種類を増やすことよりも、食品の安全性と衛生管理を優先することが大切です。
加熱不要かどうか、保存状態に問題がないか、開封後すぐに食べられるかを確認してください。
また、調理用の水を使わない料理であっても、飲料水の備蓄は欠かせません。
普段から食べ慣れた食品を少し多めに備蓄し、火も水も使えない状況でも食事を用意できるよう準備しておきましょう。
