突然かかってきた「+881」から始まる謎の番号。思わず出てしまい、心臓がドキッとした方も多いでしょう。「これって詐欺?」「警察から?」と不安がよぎりますよね。
結論から言えば、+881は日本の電話番号ではなく、主に衛星通信や国際発信用に使われる特殊番号。一般の個人に用いられることはほとんどありません。つまり、知らない+881番号からの電話は“ほぼ詐欺や悪質な勧誘”の可能性が高いのです。
この記事では、その正体や出てしまった後のリスク、そして安全に対処するための具体的な方法までを詳しく解説します。冷静に知識を持つことで、今後同じような電話があっても慌てずに対応できますよ。
+881とはどんな番号?仕組みと国際的な正体

「+881」という番号は、日本ではあまり馴染みがありませんよね。しかしこれは、実際には“国際的な衛星電話サービス”に割り当てられた特別な番号帯で、世界中の特定機関や業務で利用されています。
たとえば、海上や砂漠地帯、南極など、通常の通信が届かないエリアでの緊急連絡手段として使われているのです。そのため、私たちが日常生活の中で目にする機会はほとんどありませんが、国際的には重要な通信インフラの一部なのです。
日本国内で見慣れない理由は、一般的な携帯電話や固定電話とはまったく異なる通信ルートを使っているからです。
通常の電話は地上の基地局を経由しますが、衛星電話は上空の人工衛星を介して通信を行います。電波が宇宙を経由するため、遅延が生じやすく、料金も高額になる傾向があります。とはいえ、地球上どこでも通じるという強みがあるため、国際的な安全保障や報道の現場などでは不可欠な存在です。
つまり、+881は「特定用途の国際衛星通信番号」であり、個人が使用するケースは極めて稀。
こうした背景を知っておくことで、「なぜ自分に+881から電話が?」という疑問も、より冷静に受け止められるでしょう。まずは、この番号の仕組みと利用実態を理解することが、トラブルを避ける第一歩です。
+881の発信元はどこ?
+881は、Inmarsat(インマルサット)やIridium(イリジウム)といった国際的な衛星通信会社の番号帯です。
これらの通信網は、船舶・航空・報道関係・軍事など、地上通信が届かない過酷な環境で使用されています。
たとえば、海難事故の際の救助連絡や、ジャーナリストが紛争地から送る緊急レポートなどにも活用されます。
つまり、一般人が使うことはほぼなく、もしこの番号から電話が来た場合は、業務外の目的で利用されている可能性が高いといえるのです。
日本の番号とどう違う?
日本の番号は「+81」で始まり、国内携帯では090・080などが続きます。これは日本国内の通信網に完全に依存しており、基地局を経由して通話を中継します。
一方で+881は“衛星通信専用”の国際番号で、電話の経路・課金システム・通信技術すべてが異なります。電波は地上ではなく人工衛星を経由し、地球上どこでも通信できる反面、コストが高く、一般の契約プランには含まれません。
そのため国内キャリアの料金表にも載っておらず、利用明細にも反映されないケースがほとんどです。
さらに、通話品質にも違いがあります。衛星通信は天候や地形の影響を受けやすく、音声の遅延やノイズが発生することも多いのです。これにより、通常の国内電話よりも通話時間の計測が複雑になり、トラブル時の追跡も難しくなります。
また、日本の携帯番号が個人契約ベースで管理されるのに対し、+881は企業や政府機関、国際組織単位での利用が多く、利用履歴の照会も簡単ではありません。
こうした違いを理解しておくことで、「なぜ料金表に載っていないのか」「なぜ追跡が難しいのか」といった疑問にも納得がいくはずです。
なぜ詐欺電話に悪用されやすいのか
海外経由のため、発信元の特定が非常に難しく、詐欺業者が身元を隠す目的で悪用するケースが後を絶ちません。国際通信網を経由すると、通話経路が複数の国をまたぐため、どの国から発信されたのかを正確に特定するのが困難になります。
これにより、詐欺グループは安全圏から日本国内の人々に無差別に発信できてしまうのです。
さらに、+881のような衛星電話番号は一般人の契約が難しく、監視が緩いことも悪用の温床となっています。通信事業者や警察が調査しても、海外サーバーや第三国の業者を経由しているため、追跡には時間がかかり、摘発が難しいという現実があります。
悪意ある業者はこうした“追跡の難しさ”を理解しており、あえてこの経路を選んで架空請求や個人情報詐取を行うのです。
また、最近ではAI音声を使った自動発信システムで「はい」「聞こえますか?」などの自然な日本語を流し、会話を装うケースも増えています。これは、相手の反応を録音して“同意を取った証拠”のように悪用する手口です。
つまり、+881は単なる国際番号ではなく、詐欺業者にとって“匿名性と操作性を兼ね備えた便利な道具”になっているのです。私たちができる最善策は、こうした構造を理解し、出ない・折り返さない・報告するという意識を徹底することにあります。
+881から電話がくる理由と出てしまった時のリスク

「出てしまったけど大丈夫?」という不安は当然です。結論から言うと、通話時間が短ければ高額請求が来ることはまずありません。
ただし、油断は禁物です。相手が詐欺目的で情報を引き出そうとした場合や、通話中に「はい」「聞こえます」などの音声を録音され、それを“同意の証拠”として悪用されるケースもあります。
さらに、無意識のうちに個人情報を伝えてしまったり、発信元の端末からあなたの番号情報を取得されたりする可能性もあります。そのため、たとえ1〜2秒でも出てしまった場合には、以後の対応に注意を払いましょう。
また、+881からの電話は一度だけで終わらないケースも報告されています。出たことをきっかけに「この番号は繋がる」と認識され、他の業者や詐欺ネットワークに情報が転売されることもあります。そのため、“出てしまった後にどんな行動を取るか”が非常に重要です。冷静にリスクを把握し、焦らず次の対応を進めていきましょう。
通話料金・課金リスクの実態
衛星通信経由の場合、発信側のコストが高いため、通常は受信者に高額請求が来ることはありません。ただし、問題は“折り返し電話”をした場合です。+881は国際衛星通信経路を通るため、折り返すと1分あたり数百円〜千円単位の料金が発生することもあります。短時間でも数千円になるケースがあり、後日明細に記載されて驚く人も多いです。また、詐欺業者が“通話中に転送システム”を利用して別国経由に切り替えることで、意図せず高額課金となる手口も確認されています。
さらに、通信障害や通話中断などで接続が維持された場合、知らないうちに数分間課金されるケースもあり、特に深夜帯の自動通話や折り返しコールには注意が必要です。基本的に、+881からの着信には一切折り返さない、通話がつながった場合でも速やかに切る——これが最も安全な行動といえるでしょう。
個人情報や番号流出の可能性
相手はあなたの番号が“生きている”ことを確認しただけでも利益になります。その情報が他の詐欺業者に転売され、迷惑電話やSMSが増える恐れもあります。実際、こうした“有効番号リスト”は闇市場で売買されており、1件あたり数十円〜数百円で取引されることもあります。詐欺業者にとっては、出てくれる相手こそが“狙いやすいターゲット”なのです。
さらに、音声通話中に発せられた声のサンプルや反応パターンをAI解析に利用するケースも報告されています。これにより、声の特徴を模倣したなりすまし詐欺や、銀行・宅配業者を装った自動音声詐欺へと悪用されるリスクもあるのです。たった1回の応答が、複数の詐欺グループにあなたの存在を広める結果になりかねません。
また、通話履歴や発信地域の情報を分析されると、「平日昼間に出やすい」「夜間は無反応」といった生活パターンまで推測され、より巧妙な時間帯に再び狙われるケースもあります。そのため、知らない国際番号に出てしまった場合は、その番号を即座にブロックし、以降の不審な連絡には絶対に応じないことが大切です。
過去に報告された詐欺・架空請求の事例
「国際料金が発生しました」「未払いがあります」などのSMS誘導型詐欺が多く報告されています。これらはクリックを誘導し、個人情報やクレカ情報を盗む手口です。被害者の中には、リンクを開いて入力したわずかな情報から、口座への不正アクセスやクレジットカードの不正利用に発展したケースもあります。特に、請求文面が実際の通信会社や宅配業者の通知を模しており、巧妙に作られているため、一見して正規メッセージと見分けがつきにくいのが特徴です。
さらに、SNSのダイレクトメッセージやLINEなどのメッセンジャーを通じて、「あなたの回線に問題があります」「海外通話の請求確認をお願いします」といった文言でリンクを送るケースも増えています。クリック先のサイトではログインページを装い、ユーザーIDやパスワード、クレジット情報の入力を促す“フィッシング型詐欺”が主流です。
また、実際に被害に遭った人の中には、電話を受けた後に不審なSMSが連続して届き、最終的に“警察”や“裁判所”を名乗る偽の通知に誘導されたという報告もあります。こうした詐欺グループは複数の番号や手口を使い分け、被害者が混乱する隙を狙って行動します。つまり、+881から始まる番号に関わる被害は、単なる通話トラブルにとどまらず、情報詐取・金銭詐欺・恐喝型詐欺へと広がる危険性があるのです。どんな場合でも、怪しいリンクやメッセージを開かない、疑わしい連絡は無視・削除するという基本を徹底することが何よりの防御策です。
警視庁・公的機関から+881で電話がくる可能性は?

SNSで「+881は警察からの電話」という噂を見かけることがありますが、これは誤情報です。実際の警察機関は、公式の固定電話番号または“03・06などの地域番号”を使用しており、国際番号や衛星番号を使うことはありません。警察や公的機関の通信は厳格に管理されており、通話内容や通信経路の安全性を確保するため、海外経由の通信システムは採用されていないのです。
さらに、警察庁・警視庁・県警などの公式発表でも「+881を使用したことは一切ない」と明言されています。つまり、この番号から電話が来たとしても、それが“警察を装った詐欺”である可能性が極めて高いということです。実際に被害報告の多くは、警察を名乗って「あなたの口座が不正利用されています」「至急確認が必要です」と言葉巧みに動揺させ、個人情報を引き出そうとするケースです。これらは典型的な“なりすまし詐欺”であり、公式機関が行う正規の連絡方法とはまったく異なります。
また、警察署が電話をかける際は、基本的に地域ごとの固定番号(03や06など)を使用し、折り返しの際には署名や所属を明確に伝えます。公的機関の職員が携帯番号や国際番号から個人へ直接連絡を行うことはあり得ません。万が一、「警察です」と名乗る人物から+881で電話が来た場合は、すぐに通話を切り、公式サイト記載の代表番号に自分からかけ直して確認するのが安全です。
実際に警察が使う番号の特徴
警察署や相談窓口からの電話は、地域ごとの代表番号か、110通報後の折り返し番号(非通知または03など)です。国際番号を使うことはなく、発信元を確認すればすぐに見分けがつきます。また、警察は個人情報や金銭の送金を電話で求めることは絶対にありません。さらに補足すると、警察が市民に連絡を取る際には、必ず正規の手続きと内部記録に基づいて行われます。事件や事故の聞き取りなどの際には、担当部署の職員名と所属が明確に伝えられ、通話内容も記録されています。したがって、突然見知らぬ番号から「警察です」と名乗る電話がかかってきた場合、それだけで不自然と判断できます。加えて、警察が民間金融機関への振り込みや電子マネー購入などを指示することは絶対にありません。こうした要求があれば、100%詐欺と考えて構いません。疑わしいと思ったら、必ず通話を切り、自分で警察署の公式番号を調べて問い合わせるようにしましょう。これが最も確実で安全な確認方法です。
「+881=警察」という噂の出どころ
SNSやまとめサイトが誤って「国際警察」と混同した説が広まりました。実際には根拠がなく、警察庁や警視庁も否定しています。そもそも“国際警察”という組織は日本には存在せず、映画やドラマの中で登場する架空の存在が一人歩きした結果、誤情報が拡散したと言われています。さらに、一部のまとめサイトや匿名掲示板では「+881=警察関係者が使用」といった誤った投稿が繰り返され、それがSNSでシェアされることで信ぴょう性があるように見えてしまったのです。
こうした情報の拡散は、特に不安を煽るタイトルや画像付き投稿によって加速します。多くの人が「警察なら折り返したほうがいいかも」と思い込み、結果的に詐欺業者にとっては“格好の入り口”となってしまいました。つまり、「+881=警察」という噂は、人々の善意や正義感を利用した心理的トリックでもあるのです。情報を受け取る際は、出典の明確さや公式発表の有無を必ず確認する習慣を持ちましょう。
真偽を確かめる安全な問い合わせ先
不安な場合は、最寄りの警察署、または全国共通の「#9110(警察相談専用ダイヤル)」に確認を。番号を伝えれば真偽を教えてくれます。特に、#9110は24時間体制ではありませんが、平日の日中であれば専門の相談員が対応してくれます。また、警視庁の公式サイトや各県警の問い合わせフォームからも、怪しい電話番号について質問できます。もし通話やSMSで少しでも不安を感じたら、自分一人で判断せず、必ず公的機関へ相談しましょう。そうした行動が、次の被害を防ぐ第一歩になります。
+881に出てしまった後にやるべきこと【すぐ確認】

出てしまった後は、焦らずに以下の3ステップで対応しましょう。慌てて折り返したり、SMSに反応したりすることが一番危険です。冷静に確認と報告を行うだけで、ほとんどのトラブルは未然に防げます。ここで大切なのは、感情的に行動しないこと。焦りや不安からすぐに「かけ直さなきゃ」と思ってしまう人が多いですが、それこそ詐欺グループの狙いです。彼らは“出た後の心理的動揺”を利用して次の罠を仕掛けてくるため、まずは深呼吸して状況を整理することが第一歩になります。自分のスマホを安全に保つための小さな確認行動が、結果的に大きな被害を防ぐことにつながります。
また、今後のために「自分がどんな状況で電話に出てしまったのか」を記録しておくのもおすすめです。たとえば、出た時間帯や場所、相手の声の特徴などをメモしておけば、警察や携帯会社に報告する際に役立ちます。さらに、同様の番号から再び着信があった場合に、より的確に対処できます。スマホのセキュリティアプリや迷惑電話ブロック機能を活用して、すぐにブロック設定を行いましょう。
通話履歴・時間・相手先を確認する
まずは通話時間をチェックします。数秒程度なら請求リスクはほぼゼロですが、念のため記録を残すのが安心です。発信元の番号をスクリーンショットしておき、時間・日付・通話内容の有無をメモしましょう。通話が数十秒以上続いた場合は、通信会社に確認して課金状況をチェックしておくとより安全です。可能であれば、通話記録を警察や携帯キャリアに提出できるよう保存しておくと、後々のトラブル解決に役立ちます。
携帯会社や警察相談窓口に報告する
キャリア(docomo、au、SoftBank)に報告すると、迷惑電話としてブロック・共有されることがあります。被害が疑われる場合は#9110へ。また、報告を行うことで、今後同じ番号からの被害がほかのユーザーに広がるのを防ぐことにもつながります。通信各社はユーザーからの通報をもとに迷惑電話リストを更新しており、報告件数が増えることで自動的に警告表示やブロック対象として登録される可能性があります。
報告の際は、通話時間・着信日時・相手番号を正確に伝えるのがポイントです。加えて、通話内容を覚えている場合は「外国人の声だった」「機械音声だった」などの特徴を伝えると、調査がよりスムーズになります。さらに、被害が発生していなくても「不安なので確認したい」というだけでも#9110に相談してOKです。警察相談専用ダイヤルでは、全国どこからでも地域の警察相談センターにつながり、今後の対応方法を丁寧にアドバイスしてもらえます。
もしすでに不審なSMSやURLが届いている場合は、それも併せて報告してください。スクリーンショットを保存しておくと、後で証拠として役立ちます。早めの通報が、同様の詐欺を防ぐ最善策です。
SMS・URLリンクなどには絶対触れない
通話後に届くメッセージはほぼ詐欺です。「料金未払い」や「契約の更新が必要」などの文言があっても決して反応してはいけません。こうしたメッセージは一見、通信会社や宅配業者、銀行などを装って送られていることが多く、公式のロゴや文体を真似して信頼させようとする手口です。中には、クリックした瞬間にウイルスが仕込まれるタイプのリンクもあり、開くだけで個人情報や端末データを盗まれる危険性があります。
また、本文に記載されたURLが実際の企業サイトと似せた偽ドメイン(例:softbannk.jpなど)になっている場合もあります。少しの違いでも公式ではありませんので、絶対にアクセスしないようにしましょう。リンクを踏まなくても、メッセージ内に埋め込まれたトラッキング機能によって「この端末は実在する」と判断され、さらなる迷惑SMSや電話が増えるケースもあります。
もし心配な内容が届いた場合は、まずその会社の公式サイトやサポートページから自分で直接確認するのが安全です。メッセージの本文内のリンクは使わず、検索して公式ルートでアクセスしましょう。そして、詐欺の疑いがあるメッセージはスクリーンショットを保存し、携帯会社または警察(#9110)に報告することも大切です。リンク先に個人情報を入力してはいけません。
今後+881からの電話を防ぐ方法と設定

二度と同じ思いをしないために、スマホでできる“自衛策”を整えましょう。設定を1度しておくだけで、今後の不審電話を自動的にブロックできます。スマホの機能を少し見直すだけで、詐欺電話や迷惑着信をかなり減らすことができます。特に近年は、iOS・Androidともにセキュリティ機能が進化しており、専用アプリを入れなくても標準設定で多くのリスクを防げるようになっています。設定項目を確認しておくだけで、着信ストレスを軽減し、万が一のトラブルを防ぐことが可能です。
さらに、迷惑電話ブロックを有効にすることで、詐欺業者のリストから“反応しない番号”として除外される効果も期待できます。つまり、今後狙われにくくなるのです。設定自体は数分で完了しますが、その効果は長期的に続くため、ぜひ一度チェックしておきましょう。
iPhone/Androidのブロック設定
iPhone:「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」→オンにすると、登録していない番号からの着信を自動的に留守電に送ることができます。また、iOS17以降では「着信者識別と迷惑電話ブロック」の項目が追加され、Apple純正のスパム検知機能も利用可能です。
Android:「電話アプリ」→「設定」→「迷惑電話のブロック」で設定可能です。機種によっては「Google 通話アプリ」を使うことで、着信時に『迷惑電話の可能性あり』という警告表示が出る機能もあります。さらに、「ブロックリスト」や「特定の番号を拒否」設定を追加すれば、自分だけの安全フィルターを作ることができます。
迷惑電話アプリでの自動拒否
「Whoscall」「電話帳ナビ」などのアプリは、不審番号を自動検知して警告してくれます。これらのアプリを導入しておくと、着信時に画面上で「詐欺の可能性」「営業電話」などの注意表示が出るため、電話に出る前に判断できます。アプリは定期的にデータベースを更新しており、世界中のユーザーからの報告をもとに危険番号を学習しています。そのため、新しい詐欺番号にも比較的早く対応できるのが大きな強みです。
さらに、アプリによっては自動で通話を遮断したり、ボイスメッセージを再生して相手を撃退する機能も搭載されています。例えば「Whoscall」は着信時にその番号の発信元情報をリアルタイムで表示し、「電話帳ナビ」では日本国内の被害報告件数を確認できます。海外からの国際番号にも対応しており、+881などの特殊番号がかかってきた際にも即座に警告してくれるケースがあります。
迷惑電話アプリを利用することで、詐欺電話への不安を大幅に減らせますが、アプリをインストールする際は権限設定にも注意しましょう。通話履歴や連絡先へのアクセス許可を最小限にし、信頼できる公式ストア(App StoreやGoogle Play)からダウンロードしてください。無料版でも十分効果がありますが、有料プランにするとリアルタイム検知や広告なし機能が使えるため、頻繁に迷惑電話が来る人にはおすすめです。
不審番号を検索・報告できるサイト一覧
・電話帳ナビ(dennob.com)
・迷惑電話チェッカー
・日本迷惑電話防止協会など
・番号検索.jp
・みんなの電話帳(usernum.net)
これらのサイトに「+881」を検索すると、実際の被害報告が確認できます。さらに、ユーザー同士がコメント欄でリアルな体験談を共有しており、「どんな内容の電話だったか」「折り返した結果どうなったか」などの具体的な情報が集まっています。
各サイトは最新の通報データを反映しており、検索結果には被害報告件数・通報地域・危険度の評価などが表示されます。こうした情報をもとに、自分が受けた電話の危険性を客観的に判断することが可能です。また、見つけた不審番号を自分で投稿することもでき、他のユーザーへの注意喚起に貢献できます。
これらのサイトは無料で利用でき、スマホからも簡単にアクセス可能です。+881以外にも、+422や+852など海外番号の報告も多数登録されているため、国際電話に関する最新情報を把握するのにも役立ちます。
実際に+881に出てしまった人の体験談(SNS・口コミから)

実際の体験談を知ることで、自分のケースと照らし合わせて安心できることもあります。SNSでは、「出たけど請求はなかった」「SMSが来た」などさまざまな報告が上がっています。中には、電話に出た瞬間に無音で切れた、あるいは外国語の音声が一瞬だけ流れたという体験もあり、その多くが“詐欺のテスト発信”と考えられています。こうした声を知ることで、「自分も同じような状況だった」と冷静に判断できるようになるでしょう。また、ネット掲示板や口コミサイトでは、被害を未然に防げた成功例も多く見られます。
さらに、SNS上では「かけ直さなかったから請求は来なかった」「キャリアに相談したら安心できた」など、具体的な行動の結果が共有されています。これらの情報は、不安を抱えた人にとって大きな助けになります。体験談を読むことは、単なる共感だけでなく、実際の対処法を学ぶきっかけにもなるのです。
「出たけど請求は来なかった」ケース
多くの人が「1〜2秒で切られた」と報告しています。短時間通話なら料金請求の心配はまず不要です。加えて、「折り返さなかった」「ブロックをすぐにした」など、シンプルな対応で被害を防げた例が多数あります。中には、通話後にSMSが届いたものの無視を徹底してトラブルを回避した人も。これらの事例は、“出てしまっても落ち着いて対応すれば問題ない”ことを裏付けています。
「SMSが届いた」ケース
通話後に「未払いがあります」「至急支払いを確認してください」といったSMSを受け取った人もいますが、リンクを開かない限り問題はありません。こうしたメッセージはほぼすべて詐欺目的であり、クリックした瞬間に個人情報を抜き取られたり、悪質サイトへ誘導されたりする恐れがあります。慌てて開いたり返信したりせず、届いたメッセージはすぐに削除しましょう。さらに、同様のSMSが繰り返し届く場合は、携帯会社に通報することで迷惑メッセージとして登録され、他のユーザーへの拡散防止にもつながります。また、端末のセキュリティアプリでスキャンを行い、不審な履歴やアプリがないかもチェックしておくと安心です。場合によってはSMSフィルタリング機能を利用して「+881」など特定の文字列を含む送信者を自動的にブロックする設定もおすすめです。安全を確保するための基本は、リンクを開かず、情報を入力せず、速やかに削除することです。
「番号を変えて解決した」ケース
被害が続いた人は番号変更で完全解決した例もあります。しつこく不審な着信やSMSが届く場合、キャリアに相談するとスムーズに対応してもらえます。キャリアによっては「迷惑電話相談センター」や「不正利用防止窓口」を設けており、状況を説明すれば新しい番号への切り替え手続きや、旧番号の迷惑通報処理までサポートしてくれます。番号を変えることに抵抗がある人もいますが、精神的な安心感を得られるという点で非常に有効です。変更後は、家族や信頼できる友人など必要な人にのみ新番号を伝えるようにし、再び不要な着信が来ない環境を整えましょう。
よくある質問(FAQ)

ここでは、+881に関してよく寄せられる質問をまとめました。不安な方はぜひチェックしてみてください。+881の番号は一般の電話と仕組みが異なるため、誤解が多く生じやすい部分です。ここで紹介するQ&Aを読めば、「もしまた同じ番号が来ても落ち着いて対応できる」という安心感が得られるでしょう。番号の仕組みや料金の仕組みを理解しておくことで、詐欺のターゲットにされにくくなります。スマホを使う上での知識としても役立ちます。
1回出ただけで料金は発生しますか?
発生しません。通話が数秒で終われば課金対象にならないケースがほとんどです。通信は発信者側の課金が基本で、受信者には原則として料金が請求されません。ただし、特殊な国際回線を経由した場合や折り返し通話を行った場合には例外もあるため注意が必要です。念のため、通話履歴や明細を確認しておくと安心です。もし不安がある場合は、携帯会社のサポートセンターに問い合わせることで、課金の有無を正確に確認できます。数秒で切れた場合は心配いりませんが、通話が長く続いた、もしくは異音や外国語が聞こえたなど気になる点がある場合は、相談しておくとより安全です。
折り返し電話した場合どうなりますか?
国際通話料金が発生し、数千円請求される可能性があります。絶対に折り返さないでください。特に+881番号への折り返しは、国際衛星経由の高額通話になるケースがあり、1分あたり数百円〜千円単位で加算されることも珍しくありません。実際、通話がつながったまま放置してしまい、気づかぬうちに数千円から数万円の請求を受けた例も報告されています。相手が自動音声や無音で応答する場合もあり、こちらが切るまで通信が継続して課金されることがあるため注意が必要です。また、一部の詐欺グループは「不在着信を装って折り返させる」手口を使うため、“ワン切り”に見えてもかけ直さないことが鉄則です。どんな理由があっても、知らない国際番号には反応しないよう徹底しましょう。
ショートメッセージ(SMS)は安全ですか?
送信元が不明な場合は絶対に開かないこと。リンクやQRコード付きは詐欺の典型例です。特に最近は、通信会社や宅配業者、金融機関を装ったメッセージが巧妙に作られており、文面やデザインが本物そっくりに見えるケースが増えています。中には「支払いが完了していません」「再配達の手続きが必要です」といった緊急性を装う言葉で、受信者を焦らせてクリックさせる手口もあります。リンク先は一見正規のサイトに見えても、URLが微妙に異なる偽ページになっていることが多く、個人情報やクレジットカード番号を入力すると即座に悪用される危険があります。また、QRコードを読み取らせて偽サイトへ誘導する手口も増加しており、スマホのカメラでスキャンした瞬間にウイルスがインストールされる例も報告されています。万一、不審なメッセージを受け取った場合は、開かず削除し、心配な場合は公式サイトやサポートセンターから自分で確認しましょう。
まとめ|+881の電話には出ない・慌てない・報告する

+881の電話は一般人には無縁の国際衛星番号です。出てしまっても落ち着いて対応すれば問題ありません。とはいえ、突然の国際番号に驚くのは当然のこと。まずは冷静に事実を知り、正しい対処法をとることが最も大切です。+881は衛星通信専用の番号であり、日常生活で関わる必要はほとんどありません。したがって、知らない番号からかかってきた場合は受けず、出てしまったとしても折り返しをしないようにしましょう。
また、相手があなたの番号を“有効な連絡先”と認識しただけで迷惑電話リストに登録されるリスクもあります。通話後は履歴を削除し、スマホの迷惑電話ブロック設定を行うと安心です。キャリア各社のサポートページでは、不審番号の報告も受け付けています。加えて、万が一不安が残る場合は、#9110(警察相談専用ダイヤル)に連絡し、事実関係を確認することで心の安心を得られます。
大切なのは、「折り返さない」「リンクを開かない」「警察やキャリアに報告する」の3ステップ。この3つを守るだけで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。知識を持つことは最大の防御です。怖い電話も、知っていればただの“スルーすべき番号”に変わります。もし心配なら、周囲の人にもこの情報を共有し、詐欺被害を防ぐ輪を広げていきましょう。

