「岐阜市のど真ん中に、気軽に登れて絶景まで楽しめる山があるって知ってましたか?」そう聞くと、多くの人が「そんな都合のいい山があるの?」と驚くかもしれません。
でも実はあるんです。それが今回ご紹介する金華山。標高こそ329mと低めながら、登山道は本格的、自然も豊か、しかも山頂にはあの織田信長の岐阜城があるという、歴史とロマンあふれるスポットなんです。
この記事では、登山初心者でも安心して楽しめる金華山の登山ルート、アクセス方法、見どころ、さらには季節ごとの魅力まで徹底ガイド。
日帰りで充実した登山体験がしたい方、気軽に自然と触れ合いたい方にぴったりの情報をお届けします。
岐阜城へ続く金華山ハイキングコースの魅力

標高329mの金華山は、岐阜市の中心部からわずか数キロの場所に位置し、交通の便が良く、市民や観光客にとって非常に身近な存在です。
緑に囲まれた登山道は自然の静けさに満ちており、森林浴を楽しみながら歩くことで心も体もリフレッシュできます。
山頂にはかつての天下人・織田信長が居城とした岐阜城がそびえ、歴史と自然が融合したこのハイキングコースは、訪れる人にとってまさに「都会の中の非日常」を提供してくれます。
軽装で訪れても十分楽しめる気軽さと、達成感のある登頂体験が両立している点が、多くの人に愛される理由です。
金華山の基本情報と歴史
金華山は古くは「稲葉山」と呼ばれ、戦国時代には稲葉山城が築かれていました。
後に織田信長が城を奪取し、「岐阜城」と改称したことで歴史の表舞台に登場します。岐阜という地名自体も、信長によって命名されたと伝えられています。
標高は高くないものの、登山道には適度なアップダウンがあり、しっかりと山登りの達成感が味わえるのが魅力。初心者でも挑戦しやすく、歴史好きにとっては登る過程そのものが戦国の息吹を感じる体験となるでしょう。
金華山の自然と絶景
金華山の魅力のひとつは、四季折々に姿を変える自然環境です。春には桜が咲き誇り、登山道を彩ります。夏は新緑が濃く、木陰の多いルートは涼を感じさせてくれます。
秋になると山全体が赤や黄色に染まり、紅葉狩りの名所としても知られています。冬は木々の葉が落ちて視界が開け、空気が澄んだ晴天の日には、遠く名古屋のビル群や伊吹山まで見通すことができるほどの絶景が広がります。
登りの途中にもいくつかの展望台が設けられており、ひと息つきながら風景を楽しめるのも嬉しいポイントです。
岐阜城との関係と魅力
金華山の山頂に築かれた岐阜城は、織田信長の本拠地として知られる歴史的建造物です。現在の天守閣は再建されたものですが、内部には戦国時代を紹介する展示やジオラマ、信長にまつわる資料が豊富に展示されており、学びの場としても価値があります
。特に、天守閣からのパノラマビューは必見で、眼下に広がる岐阜市街と長良川の流れは、信長の時代にも変わらぬ雄大さを感じさせます。登山の達成感とともに、歴史的視点から景色を眺めることで、金華山の魅力はさらに深みを増すことでしょう。
金華山登山コースの詳細

金華山には多様な登山道が整備されており、初心者から熟練者まで幅広い層が楽しめる山として人気です。距離や標高差、道幅や足場の状態など、コースごとに特徴が異なるため、自分の体力やその日の気分に合わせてコースを選べる柔軟さが魅力の一つです。
複数のルートが用意されていることで、リピーターでも飽きることなく毎回新たな登山体験ができるのもポイントです。
初心者向け登山道の選び方
初心者には「七曲り登山道」や「めい想の小径」がとてもおすすめです。七曲り登山道は比較的幅広い道が続き、緩やかな傾斜で歩きやすいため、運動不足の方や子ども連れでも安心して登れます。階段状の場所も少なく、靴を選べばスニーカーでも十分対応可能です。
「めい想の小径」は静かな雰囲気の中をゆったり登れるルートで、自然を感じながらの散策に最適。道標が整備されており、迷う心配も少なく、安心感があります。
難易度別登山コースの紹介
金華山には難易度に応じて複数の登山道があります。最も緩やかで歩きやすい「七曲り登山道」は所要時間も短く、観光がてらの登山にぴったり。「めい想の小径」はやや距離は長めですが、勾配が一定で歩きやすく、景色もよいため人気があります。
中級者向けの「百曲り登山道」はその名の通り、細かいカーブが連続し、やや体力が求められます。上級者向けの「馬の背登山道」は岩場が多く傾斜も急で、両手を使って登る場面もあります。初心者には不向きですが、スリルを求める人には魅力的なルートです。
金華山登山道マップとルート
金華山の登山口周辺には、各登山道の案内図が見やすい位置に設置されており、登山計画に役立ちます。案内図には距離・所要時間・標高差・分岐点などが詳しく記載されており、ルート選びの判断材料となります。
さらに、岐阜市の公式サイトではスマートフォン向けに登山マップのPDFファイルが提供されており、事前にダウンロードしておくと、登山中に道に迷った際にも安心です。
また、登りと下りで別ルートを使う「周回ルート」も人気で、例えば「めい想の小径」で登り、「七曲り」で下るルートは変化があり、歩き応えもあっておすすめです。
ハイキングコースの楽しみ方

登山道そのものの魅力はもちろんのこと、金華山には歩くだけでは終わらない、多彩な楽しみが詰まっています。
途中には息をのむような絶景スポット、野鳥や小動物の観察ができる自然観察エリア、そして戦国時代の名残を感じさせる石垣や史跡などが点在しており、足を進めるたびに新しい発見があります。気軽な散策でありながら、自然・歴史・癒しを一度に味わえるのが金華山の大きな魅力です。
七曲りの楽しさと風景
七曲り登山道は、その名の通り、曲がりくねった道が七つ以上続き、自然の地形をそのまま活かした造りになっています。勾配は緩やかで、整備も行き届いており、初心者でも安心して歩けるルートです。道中には木漏れ日が美しい小道や、小鳥のさえずりが響く静かなエリアもあり、都会では味わえないリラックス空間が広がっています。途中には複数のベンチや展望台が設けられており、軽食を取りながらの休憩や、記念写真の撮影にもぴったり。木々の隙間から岐阜の街並みが少しずつ顔を出し、徐々に景色が開けていく感覚も、登山ならではの醍醐味です。
山頂での絶景とおすすめスポット
山頂の展望台は、360度のパノラマが広がる絶景スポットとして知られています。眼下には長良川の流れや、碁盤の目のように整備された岐阜市街、その向こうには伊吹山や名古屋方面までを見渡せます。特におすすめなのが、朝焼けや夕焼けの時間帯で、空が赤く染まり、刻々と表情を変える光景は、まるで映画のワンシーンのよう。展望台のすぐそばには売店があり、地元の名物や軽食を楽しむことができるほか、岐阜城の資料展示館では信長ゆかりの品々や歴史を学べる展示が充実しています。城内からの眺望もまた格別で、城主の気分を味わいながら過ごす時間は、金華山登山の大きなハイライトになります。
途中の観光スポットと休憩所
登山道の途中には、子ども連れやファミリーに人気の「リス村」があります。ここでは人懐っこいリスたちが放し飼いにされており、エサやり体験も可能。動物とのふれあいに癒されること間違いなしです。そのほかにも、自然観察用の小屋や東屋が数カ所に設置されており、雨天時の一時避難や、静かな読書や瞑想の場としても利用されています。春には花々、秋には紅葉と、四季ごとの風景も楽しめるため、ただ歩くだけでなく、のんびりと自然と向き合う時間を持てるのも金華山ならではの楽しみ方です。
金華山へのアクセス方法

金華山は岐阜市の中心部に位置しており、アクセスのしやすさは観光地としての魅力のひとつです。車でのアクセスはもちろん、公共交通機関を使ってもスムーズに訪れることができ、観光ついでに立ち寄る方や地元のリピーターにとっても便利な立地です。また、登山に不安を感じる方や体力に自信がない方でも、ロープウェーを使えば山頂近くまで楽に到達できるため、誰でも気軽に金華山の自然と歴史を楽しむことができます。岐阜市観光の拠点としても最適で、日帰り旅行の候補地として多くの人に支持されています。
駐車場情報と利用方法
金華山の麓に広がる岐阜公園周辺には、複数の有料駐車場が整備されており、マイカーでのアクセスも非常に便利です。公園北側や東側、金華橋通り沿いには比較的大型の駐車場もあり、朝の早い時間帯であれば比較的スムーズに駐車可能です。週末や行楽シーズン、特に桜や紅葉の見頃には混雑が予想されるため、事前に駐車場の場所を調べておくと安心です。駐車場から登山口までは徒歩圏内で、リュックの準備や軽いストレッチをする余裕も確保できます。
車では金華山の山頂にある岐阜城まで直接アクセスすることはできません。
金華山には「金華山ドライブウェイ」という道路がありますが、この道路は山の中腹までしか通じておらず、山頂までは到達できません。
そのため、岐阜城を訪れるには、ロープウェーを利用するか、登山道を歩いて登る必要があります。
金華山ドライブウェイについて
- 通行可能時間:朝7時から夜21時まで(夜間は閉鎖)
- 通行料金:無料
- 駐車場:山中に37台分の無料駐車場があります。
このドライブウェイは、途中の展望台から岐阜市内の景色を楽しむことができるスポットとして人気がありますが、岐阜城へはアクセスできません。
ロープウェー利用のメリット
金華山ロープウェーは、岐阜公園の南端にある乗り場から発着しており、標高差約300mをわずか3分ほどで山頂付近まで運んでくれます。乗車中は車窓から広がる岐阜市街や長良川の景色を空中から楽しむことができ、まるで空中散歩のようなひとときを過ごせます。
登山に不安がある方や高齢者、小さな子ども連れには特におすすめで、ロープウェーで上がって下山だけ徒歩で体験するプランも人気です。
さらに、山頂駅には展望スペースや売店もあり、休憩や軽食も可能。気軽に絶景を堪能できる金華山観光の強い味方です。
2025年の「ぎふ金華山ロープウェー」の運行情報は以下の通りです。
🕒 運行時間(2025年)
- 通常運行時間:
- 4月1日~10月16日:9:00~18:00
- 10月17日~3月15日:9:00~17:00
- 3月16日~3月31日:9:00~18:00
- 元日(1月1日):5:00~17:00
- 運行間隔:通常15分間隔で運行。混雑時は10分間隔に増便されます。
- 乗車時間:約4分
- ナイター営業:ゴールデンウィークや夏季期間(7月中旬~8月末)、秋季の土日祝日などに夜間営業を実施。営業時間は最大22:00まで延長されることがあります。詳細は公式サイトでご確認ください。
💰 料金(2025年)
- 大人(12歳以上):
- 往復:1,300円
- 片道:800円
- 小人(4歳以上12歳未満):
- 往復:650円
- 片道:400円
- 割引:団体(30名以上)、障がい者手帳提示者には割引があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
📅 休業日(2025年)
年中無休ですが、以下の日程で定期点検のため運休となります。
- 2025年6月25日(水)~6月26日(木)
※天候や設備点検により臨時休業となる場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
最新の運行情報やイベント情報については、公式サイトをご確認ください。
🚡 急遽ロープウェーで下山する際の手順
- 山頂駅への移動
登山道から山頂駅へ向かいます。山頂駅は岐阜城の近くに位置しており、案内標識が設置されていますので、それに従って進んでください。 - チケットの購入
山頂駅のチケット売り場で片道乗車券を購入します。2025年の料金は以下の通りです:- 大人(12歳以上):800円小人(4歳以上12歳未満):400円
- 乗車
ロープウェーは通常15分間隔で運行されていますが、混雑時には10分間隔に増便されます。乗車時間は約4分で、山頂から麓の岐阜公園まで下ることができます。 - 下車後の移動
麓のロープウェー駅からは、岐阜公園内を通ってバス停や駐車場へ移動できます。公共交通機関を利用する場合は、岐阜公園・歴史博物館前バス停が最寄りです。
⚠️ 注意点
- 運行時間の確認:ロープウェーの最終運行時間を事前に確認しておくことをおすすめします。特に午後遅くに登山を開始する場合は注意が必要です。
- 現金の準備:ロープウェーのチケット購入は現金のみ対応しています。急な利用に備えて、現金を携帯しておくと安心です。
- 混雑時の対応:観光シーズンや週末は混雑が予想されます。時間に余裕を持って行動し、必要に応じて係員の指示に従ってください。
急な体調不良や天候の変化に備えて、事前にロープウェーの運行情報やチケット購入方法を確認しておくと安心です。安全な登山をお楽しみください。
岐阜城へのアクセス方法
- ロープウェー利用:岐阜公園内の山麓駅からロープウェーに乗車し、山頂駅で下車後、徒歩約8分で岐阜城に到着します。(少し歩きます)
- 登山道利用:複数の登山道が整備されており、初心者向けの「めい想の小径」や「七曲り登山道」などがあります。所要時間はコースによりますが、約30分から1時間程度です。
したがって、車でのアクセスは山の中腹までとなり、岐阜城を訪れる際は、ロープウェーまたは登山道を利用する必要があります。
公共交通機関でのアクセス
JR岐阜駅や名鉄岐阜駅からは、岐阜バスを利用して「岐阜公園・歴史博物館前」停留所までおよそ15〜20分ほどで到着します。
バスは平日・休日ともに運行本数が多く、待ち時間も短いため、観光の移動手段としても非常に便利です。駅前からは徒歩で向かうことも可能で、時間に余裕がある場合は川沿いを歩いて岐阜公園を目指すのも風情があります。
県外や遠方からのアクセスも良好で、名古屋から岐阜までは電車で最速で約20分と、日帰り旅行にも適した立地条件を備えています。
🚄 JR東海道本線(名古屋駅 → 岐阜駅)
- 所要時間:約19分~27分
- 列車種別:
- 新快速:最速で約19分
- 快速:約20~25分
- 普通:約25~27分
- 運賃:大人片道480円
- 特徴:本数が多く、時間帯によっては10分に1本程度運行されています。通勤・通学にも便利な路線です。
🚃 名鉄名古屋本線(名鉄名古屋駅 → 名鉄岐阜駅)
- 所要時間:約28分~45分
- 列車種別:
- 特急・快速特急:約28~33分
- 急行:約33~35分
- 普通:約45分
- 運賃:大人片道630円
- 特徴:名鉄特急は一部指定席(特別車)を備えており、快適な移動が可能です。また、名鉄岐阜駅は岐阜市中心部に位置し、観光にも便利です。
🚌 高速バス(名古屋駅 → 岐阜駅周辺)
- 所要時間:約37分
- 運賃:大人片道1,100円~
- 特徴:座席指定が可能で、荷物が多い場合や座って移動したい場合に便利です。ただし、道路状況により所要時間が変動する可能性があります。
🚗 自家用車(名古屋市中心部 → 岐阜市中心部)
- 所要時間:約32分(距離:約32km)
- 特徴:時間帯や道路状況によって所要時間が大きく変動します。特に朝夕のラッシュ時や週末は渋滞が発生しやすいため、時間に余裕を持った計画が必要です。
✅ まとめ
「名古屋から岐阜まで電車で約20分」という表現は、最速の列車(JR東海道本線の新快速など)を利用した場合の所要時間を示しています。
列車の種別や時間帯、利用する交通機関によって所要時間は変動します。
また、岐阜駅から金華山へのアクセスについても、徒歩やバス、ロープウェーなど複数の手段がありますので、訪問の目的や体力、時間に応じて適切なルートを選択することをおすすめします。
ハイキングのプランニング
金華山登山を最大限に楽しむためには、事前の綿密なプランニングが欠かせません。
自分の体力や当日の天候、同行者の年齢や経験などを考慮して、無理のないコース選びやタイムスケジュールを組むことが大切です。
また、持ち物や服装の確認を怠らないことで、安全性も格段に高まります。登山をより快適に、そして記憶に残るものとするために、少しの準備が大きな違いを生み出します。
所要時間と登山の目安
七曲りコースは往復約90分、めい想の小径は約100分が目安とされています。いずれも初心者でも挑戦しやすいコースで、短時間で登れるため午前中のみのスケジュールでも十分に達成感を味わうことができます。
ただし、途中での休憩や写真撮影、展望台でのひとときを含めると、実際には120分前後を見積もっておくと安心です。
混雑時や夏場の暑さによって体力の消耗が激しくなる場合もあるため、時間には余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
また、帰路の交通手段や周辺観光も考慮に入れて、全体的な時間配分をイメージしておくとスムーズです。
周回コースの計画とステップ
金華山では、登りと下りで異なるコースを選ぶ「周回ルート」が人気です。
例えば、登りに「めい想の小径」を選び、自然と静寂の中をゆっくりと登ったあと、帰りは「七曲り登山道」で景色を楽しみながらスムーズに下る、という流れが定番。
これにより道中の風景や歩き心地に変化があり、より飽きのこない登山体験が可能となります。コースの分岐点や合流ポイントは事前にマップで確認しておくと安心です。
現地では案内板も設置されていますが、スマホで地図アプリを活用するなど、複数の方法でルート確認ができるよう備えておくのがおすすめです。
同行者がいる場合は、途中での休憩ポイントや集合場所を決めておくと、はぐれてしまった際の安心材料にもなります。
事前に知っておくべき注意点
天候は登山に大きな影響を及ぼします。雨が降ったあとの登山道は滑りやすくなっていることが多いため、防滑性のあるシューズを選びましょう。
また、金華山の登山道には基本的にトイレがないため、出発前に麓で済ませておくのが鉄則です。
特に子ども連れや高齢者が同行する場合は、この点に注意が必要です。
金華山では熊の目撃情報は確認されていませんが、リスや野鳥などの野生動物が暮らしています。餌付けや騒音を避け、自然に配慮した行動を心がけましょう。
夏場は熱中症、冬場は低体温症のリスクがあるため、季節ごとの装備も欠かせません。こまめな水分補給、汗をかいても冷えないような衣類選び、天候急変への備えとしてレインウェアの携行なども、事前に確認しておくべきポイントです。
金華山の季節ごとの魅力
金華山は春夏秋冬、それぞれの季節に異なる表情を見せてくれる山です。標高329mという身近な高さながら、季節の移ろいを肌で感じられる場所として、地元民のみならず観光客にも親しまれています。
登山やハイキングの目的だけでなく、季節の景色や植物、気候を楽しみに訪れる人も多く、何度訪れても新鮮な発見があります。
天候や気温に合わせて楽しみ方を変えれば、一年を通じて飽きることなく金華山の自然を堪能できます。
春夏秋冬のおすすめポイント
春になると山全体が柔らかな桜色に染まり、金華山は岐阜市内でも屈指の花見スポットとして多くの人々でにぎわいます。
登山道沿いにも桜が咲き誇り、歩きながらの花見が楽しめるのが特徴です。新緑が芽吹く初夏には、明るい陽射しと木漏れ日が登山道を美しく照らし、森林浴にぴったりのシーズンとなります。
夏場は日中の暑さを避けて朝早くや夕方の涼しい時間に登れば、木陰の涼風を感じながら快適に歩くことができます。
秋には山肌が赤や黄色の紅葉に染まり、どのルートを歩いても風景画のような美しさに包まれます。カメラを手にした登山者が増えるのもこの季節の特徴です。
冬になると葉が落ち、視界がぐんと広がるため、遠くの山々や市街地をくっきりと眺めることができ、空気の透明感とともに絶景がより際立ちます。
季節ごとの注意点と安全対策
金華山を安全に楽しむためには、季節に応じた準備と対策が不可欠です。夏場は特に熱中症のリスクが高まるため、こまめな水分補給が重要になります。汗をかきやすいため、吸汗速乾性のある衣類を選び、帽子や冷感タオルでの暑さ対策も忘れずに行いましょう。
蚊や虫も活発になるため、虫除けスプレーの携行もおすすめです。秋は落ち葉が積もることで足元が見えにくくなり、滑りやすい場面が増えるため、滑りにくい靴底のトレッキングシューズが安心です。
冬は防寒対策が必須で、風を通さないアウターやインナーでしっかり体温調節をしましょう。また、日が落ちるのが早くなる季節でもあるため、午後遅くからの登山は避け、明るいうちに下山できるよう行動計画を立てることが大切です。
春は天候が変わりやすく、急な雨や強風に備えてレインウェアを持参するのが安心です。
どの季節も、天気予報と登山道のコンディションを事前に確認することが、安全で楽しいハイキングの第一歩となります。
周辺施設と観光情報
登山とセットで楽しめる観光スポットが豊富なのも金華山の大きな魅力のひとつです。
登山だけで帰ってしまうのはもったいないほど、周囲には歴史や文化、自然に触れられる場所が多く、訪れる人を飽きさせません。
とくに岐阜公園は、金華山の登山口としてだけでなく、観光拠点としても充実しており、四季を通じて多くの来園者でにぎわいます。
さらに、休憩に便利なベンチや芝生、トイレ、飲食店も整備されており、家族連れから観光客、地元の散歩客まで、誰でも快適に過ごせる環境が整っています。
岐阜公園の魅力
岐阜公園は、金華山の麓に広がる自然豊かな市民の憩いの場であり、観光と学びの両方が楽しめる施設です。
園内には、日本庭園、岐阜市歴史博物館、加藤栄三・東一記念美術館などが点在しており、登山前後に立ち寄っても十分な見応えがあります。美しく整えられた庭園では、四季折々の花木が楽しめ、春の桜や秋の紅葉の名所としても有名です。
また、広場やベンチも多く、ゆったりと腰を下ろして休める空間が随所にあり、子ども連れのファミリーにも人気のスポットです。
ピクニックや軽いランチを楽しむ人の姿も多く、都市にいながら自然とふれあえる贅沢な時間を提供してくれます。
周辺のトイレやレストラン情報
岐阜公園内には複数の公衆トイレが点在しており、整備が行き届いていて清潔に保たれています。特に登山前後のトイレ利用には非常に便利で、女性やお子さま連れにも安心の設備が整っています。
飲食面では、公園の周囲に地元の飲食店やカフェ、売店などが豊富にあり、登山の後にゆっくりと食事を楽しむことができます。
岐阜ならではの「鮎の塩焼き」や「けいちゃん焼き」といった郷土料理を提供するお店もあり、観光気分を盛り上げてくれます。
軽食をテイクアウトして、公園のベンチで風景を眺めながらのんびり味わうのもおすすめの過ごし方です。登山の締めくくりに、岐阜の味を堪能してみてはいかがでしょうか。
力を入れたい持ち物リスト
登山を快適かつ安全に楽しむためには、装備や持ち物の準備が非常に重要です。
特に初心者にとっては、何を持っていけばよいか迷いがちですが、基本を押さえておけば安心です。金華山は都市近郊の低山とはいえ、天候や体調の変化に備えておくことで、余裕のあるハイキングを楽しむことができます。
身軽さを保ちつつも、いざという時に困らない装備を整えて出発しましょう。
登山に必要な装備と服装
金華山の登山道は比較的整備されていますが、滑りやすい場所や急な坂もあるため、履き慣れた運動靴やトレッキングシューズが安心です。服装は、吸湿速乾素材のTシャツやインナーを基本に、季節によって重ね着で調整するとよいでしょう。
帽子は日よけと熱中症対策に必須です。春や秋は風よけのウィンドブレーカー、夏は通気性のよい服、冬は保温性のあるアウターがあると快適です。
また、虫除けスプレーや日焼け止め、ハンドタオル、予備マスクなどもあると安心。荷物はリュックにまとめ、両手が空く状態にしておくのが登山の基本です。
リュックにはビニール袋(ゴミ入れやレインカバー代わり)、携帯用のウェットティッシュ、ばんそうこうなどの簡易救急セットも入れておくと心強いです。
飲食物・水分の準備
登山中は想像以上に汗をかくため、水分補給は最重要事項です。ペットボトルで500ml〜1L程度の水やスポーツドリンクを持参するのが基本ですが、真夏はさらに余裕を持って2本用意しておくと安心です。
軽食としては、エネルギー補給になるナッツ、ドライフルーツ、チョコレート、ゼリー飲料、携帯食などがおすすめ。糖分と塩分を同時に補える飴も役立ちます。
山頂に売店はありますが、営業日は限られており、混雑することもあるため、事前の準備がベストです。
保冷バッグやジッパー付き保存袋に入れて、食品の傷みにも気を配りましょう。
また、ハイキング後のために、替えのマスクやハンカチを入れておくと快適です。
山頂に、自販機が有るので、助かります。
気軽にできる金華山の楽しみ方
金華山は本格的な登山を楽しむことができる一方で、観光や自然体験を目的とした短時間の訪問にも最適なスポットとして知られています。
都市部からのアクセスが非常に良いため、「ちょっと自然に触れたい」「午後の数時間だけ時間が空いた」といったときにも気軽に立ち寄れるのが魅力です。
また、山頂にある岐阜城や展望台、リス村などの施設が充実しており、短時間でも満足度の高い観光体験ができます。
ハイキング初心者や小さな子どもを連れた家族、高齢者など、さまざまな層の人たちが気兼ねなく自然を満喫できる場所として、多くの人に愛されています。
短時間で訪れるおすすめスポット
ロープウェーを利用すれば、金華山の麓から山頂までわずか3分で到着することができます。
短時間の訪問でも、展望台からの大パノラマや岐阜城の内部展示、資料館での歴史探訪など、見どころは盛りだくさん。天気の良い日には名古屋方面や伊吹山まで一望でき、まるで空中散歩をしているような感覚を味わえるのもロープウェーならではです。
また、山頂周辺には売店やベンチもあり、飲み物を片手に景色を楽しむだけでも充分リフレッシュできます。時間が限られている旅行者にもぴったりで、金華山の魅力をコンパクトに体験したい人に最適です。
家族連れにも優しいハイキングプラン
小さな子どもや年配の方がいるファミリーには、「行きはロープウェー、帰りは七曲り登山道をゆっくり下山」というプランが人気です。
このルートであれば、体力的な負担を抑えつつも自然の中を歩く楽しさを味わえます。途中で立ち寄れる「リス村」では、かわいいリスたちとのふれあい体験ができ、子どもたちにとって忘れられない思い出になるでしょう。また、道中には景色を楽しめるスポットや休憩ベンチも点在しており、無理のないペースで歩けるのがポイント。自然学習とレクリエーションを兼ねた、家族みんなが笑顔になれるプチ登山がここにはあります。
🐿️ ぎふ金華山リス村の基本情報(2025年)
- 営業時間:9:30~16:30(最終入村は16:15)
- 定休日:年中無休(ただし、ロープウェーの点検日には休業)
- 入村料:
- 中学生以上:400円
- 4歳以上小学生まで:300円
- 3歳以下:無料
- 割引情報:当日有効なロープウェー往復乗車券を提示すると100円割引になります。
🐿️ リスとのふれあい体験
リス村では、専用の手袋を着用してリスにエサやり体験ができます。リスたちは人懐っこく、手のひらに乗ってくることもあります。ただし、リスは臆病な動物であるため、大きな声や急な動きは控えましょう。また、エサの持ち込みは禁止されていますので、施設内で用意されたエサを使用してください。
📍 アクセス
- 所在地:岐阜県岐阜市金華山山頂
- アクセス方法:
- JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜バス「長良橋方面行き」または「市内ループ線左回り」に乗車し、「岐阜公園・歴史博物館前」で下車。
- 岐阜公園山麓駅から金華山ロープウェーに乗車し、山頂駅で下車後すぐ。
リス村は、岐阜城観光や金華山登山の際に立ち寄れる癒しのスポットとして人気があります。リスとのふれあいを楽しみながら、自然豊かな金華山の魅力を満喫してください。
まとめ
金華山は、「登山はちょっとハードルが高い」と感じている人にもおすすめできる、まさに“入門の山”。初心者向けコースが充実していて、ルートも整備され、アクセスも抜群。山頂には岐阜城がそびえ、歴史好きにもたまらない魅力があります。さらに四季折々の風景や、展望台からの絶景、ロープウェーやリス村など、楽しみ方は十人十色。事前にルートや装備をしっかり整えておけば、安心して快適なハイキングが楽しめるでしょう。次の休日は、金華山でちょっとした非日常を味わってみてはいかがでしょうか? きっと新しい発見と癒しの時間が待っていますよ。