冬になるとスーパーや通販で見かける「みかん5kg箱」。実はこの“5キロ”という重さの中には、サイズや品種によって40個から80個もの差があるのです。
一般的なMサイズのみかんなら1個約80g前後。つまり5kgにはおよそ60〜65個入っている計算です。ただし、Sサイズなら80個以上、Lサイズなら50個前後になることも。
この記事では、実際の農家・販売現場のデータをもとに、みかんの「個数・値段・保存・買い方」までを徹底解説します。
さらに、食べきれない時のアレンジ法や、保存テクも紹介。この記事を読めば、5キロ箱を無駄なく楽しむためのポイントがすべて分かります。
みかん5キロは何個入ってる?サイズ別の目安一覧

同じ5キロ箱でも、入っているみかんの数はサイズによって大きく変わるのが特徴です。農協などで扱う温州みかんの場合、Sサイズは約70〜80個、Mサイズは約60個、Lサイズは約45〜50個が平均です。
重さの違いだけでなく、箱詰めの方法や水分量でも若干の差が出ます。サイズごとの特徴を理解しておくと、「家族で分けたい」「一人暮らしでゆっくり食べたい」などの目的に合わせて選びやすくなります。
S・M・Lサイズ別の個数比較
Sサイズ:70〜80個ほど入り、直径5〜6cm前後の小粒タイプ。酸味がやや強く、口に入れた瞬間のフレッシュな爽やかさが特徴です。皮が薄めで手で剥きやすく、果肉がしっかりしているため長期保存にも向きます。冷暗所に置けば2週間ほど品質を保てるので、一人暮らしや毎日少しずつ食べたい人にもぴったりです。
Mサイズ:約60個前後で、直径6〜7cm。最も流通量が多く、甘みと酸味のバランスが良い“王道サイズ”。家庭用・贈答用どちらにも使いやすく、手に収まりのよいサイズ感が人気です。果汁も多く、食べ応えがありながらも軽やか。味の安定感が高く、初めて箱買いする人には特におすすめのサイズです。
Lサイズ:45〜50個前後。直径7cm以上の大粒で、見た目にも立派な印象。果汁がたっぷりでジューシーさは抜群ですが、皮がやや厚く水分量が多いため日持ちは短めです。贈答や家族で食べるときには豪華に見える一方、保存には注意が必要。購入後は風通しのよい場所に置き、早めに食べ切るのがベストです。
1個あたりの重さの目安
Sサイズ=約60g、Mサイズ=約80g、Lサイズ=約100g。重さを知っておくことで、購入前の目安にもなります。たとえば、Mサイズなら1個が手のひらに心地よく収まり、皮をむいたときに感じる果汁の量もほどよくバランスが取れています。
Sサイズは軽くて一口で食べやすく、酸味がしっかりしているため後味がすっきり。Lサイズになると、果肉がたっぷり詰まって食べ応えがあり、デザート感覚で楽しむこともできます。
こうした重さの違いは、果汁量や糖度、皮の厚みにも影響するため、自分の好みに合うサイズを見極める指標になります。
食べきるまでの日数の目安
1日2〜3個食べると仮定すると、一人暮らしなら5kgで約3週間分。家族4人なら1週間ほどで消費できる計算です。もし食べるペースが遅い場合は、常温保存と冷蔵保存を併用するのがポイント。
たとえば最初の1〜2週間は常温で味をなじませ、残りは冷蔵庫の野菜室に入れて徐々に食べ進めると、最後まで甘みを保てます。また、食べきれない分は皮をむいて冷凍し、シャーベットのように楽しむのもおすすめ。冷凍すればビタミンCを無駄なく摂取でき、真冬のおやつにも最適です。
1日2〜3個食べると仮定すると、一人暮らしなら5kgで約3週間分。家族4人なら1週間ほどで消費できる計算です。
品種で違う!人気みかん3種の特徴

「温州みかん」と一口に言っても、産地や品種によって味・重さ・個数は驚くほど違います。特に有田みかん、青島みかん、早生みかんは全国的に人気の高い代表格。
それぞれ果肉の密度や皮の厚さが異なるため、同じ5kgでも入っている個数が微妙に変わることがあります。ここでは、主要3品種の特徴と、購入時に知っておきたいポイントを紹介します。
有田みかん
和歌山県産。糖度が高く、果汁が豊富で柔らかい食感が特徴です。紀伊半島の温暖な気候と豊富な日照が、みかんの甘さとコクを育てます。有田みかんは皮が薄く、手でむいた瞬間に香りがふわっと広がるのが魅力。
果肉はとろけるようにジューシーで、1粒1粒が口の中でほどけるような食感を楽しめます。Mサイズ中心で個数は60前後ですが、糖度が13度を超えるものもあり、甘みの濃さは他産地の温州みかんと一線を画します。
贈答用にも人気が高く、年末年始のギフトとしても定番です。産地では選別作業が丁寧に行われており、見た目の美しさと味の安定感の両立が評価されています。
青島みかん
静岡県中心に栽培されており、特に駿河湾沿岸の穏やかな気候が甘みを引き出します。皮が厚くて保存性が高く、輸送にも強いのが特徴です。Lサイズが多いため1箱50個前後になりますが、ひとつひとつの果肉がしっかり詰まっており、濃厚な甘みと芳醇な香りが口いっぱいに広がります。
酸味は控えめで、コクのある深い味わいが魅力。追熟によってさらに甘さが増すため、購入後に数日おいてから食べるのがおすすめです。冬の寒さが増すほど甘みが凝縮する性質があり、寒い季節の贅沢なデザートとして人気を集めています。
早生みかん
収穫時期が早く、まだ寒さが本格化する前に出回るのが特徴です。果実は小粒で、皮が薄く手でむきやすく、酸味がやや強め。収穫した直後は酸味が際立ちますが、時間が経つにつれて徐々に甘みが増していくため、購入後に数日置いてから食べるとバランスの良い味わいになります。
Sサイズが多く、5kgあたり約80個入ることもあり、家族で分けるのにもぴったりなボリュームです。早生みかんは果汁が多く、爽やかな香りが強いのが魅力で、ジュースやスイーツの材料にも最適。ビタミンC含有量が高く、風邪予防や美容にも効果的とされています。
皮が薄いため乾燥に弱い点には注意が必要で、風通しのよい場所で保存するのが長持ちのコツです。
5キロのみかんの価格とコスパ比較

みかんの値段は産地・時期・販売形態によって変動します。一般的な相場は、スーパーで1,500〜2,000円前後、通販では2,000〜3,000円前後。
一方、産地直送の高品質品や贈答用は5,000円を超えることもあります。コスパを重視するなら「訳あり品」もおすすめ。見た目に傷があるだけで味はほとんど変わりません。
スーパー・通販・産直の価格比較
スーパー:手軽に購入できるのが魅力で、季節の移り変わりを感じながら選ぶ楽しみがあります。ただし在庫や品質にばらつきがあり、入荷日によって甘さや鮮度が異なる点には注意が必要です。地元スーパーでは地域限定ブランドが並ぶこともあり、試食ができる場合もあります。
通販:全国各地の産地直送みかんを比較でき、レビューを参考に自分の好みに合わせた品質を選びやすいのが大きなメリットです。糖度保証やサイズ指定など、細かい条件で探せるショップも多く、贈答用に包装を指定できるサイトも増えています。また、まとめ買い割引やクーポンを使えば、1kgあたりの単価を安く抑えることも可能です。
産直:農家から直接届くため鮮度は抜群。収穫したその日に発送されるケースもあり、皮の張りや香りが格段に違います。味の濃さや自然な甘みを重視するなら断然おすすめ。さらに、生産者のこだわりや畑の様子が紹介されているページも多く、安心感を得やすい点もポイント。贈り物や季節のギフトとしても最適です。
訳あり品の魅力
外見に小さな傷や色ムラがあるだけで安価で購入できるのが「訳あり品」です。形や色が不揃いでも味や香りは変わらず、果汁の甘さもしっかり。農家では自然環境による風や雨の影響で表面に微細な傷がつくことが多く、それだけで市場価格が下がってしまいます。
そのため、見た目よりも中身重視の人にとっては非常にお得な選択です。1kgあたり300円台で購入できることもあり、家族で食べる場合やジュース・デザートなどに使う際にも重宝します。
大容量で買ってもコスパが高く、甘さの満足度も十分。レビューを確認すれば、見た目よりも“味の濃さ”に驚いたという声が多いのも納得です。
コスパ重視の選び方
「家庭用」や「B級品」表示を選ぶのがポイント。味・糖度は贈答品と大差ありません。見た目を気にしないなら、こうした商品が最もお得です。
特にネット通販では、収穫時期や農家直送のタイミングによって価格が変わるため、複数のショップを比較して選ぶのがおすすめ。
口コミや写真を参考にして、自分好みの甘さ・サイズ感を見極めると失敗がありません。送料込み価格も要チェックで、まとめ買いすれば1kgあたりの単価がさらに安くなることもあります。
長持ちさせる保存方法と注意点

5kg箱を買うと、「食べきる前に腐らせてしまう」ことも。実は保存方法ひとつで鮮度は2倍、場合によっては3倍近くも変わります。みかんは果皮が薄く水分が逃げやすいため、保管環境を整えるだけで長持ち度が大きく変わるのです。
常温保存では、風通しと配置を工夫すれば1〜2週間はもちろん、条件が良ければ3週間ほど美味しさをキープできます。箱の底に新聞紙を敷き、上下を入れ替えて通気性を保つのがコツ。直射日光や暖房の風が当たらない場所を選び、乾燥しすぎないように注意します。気温が高い場合は冷蔵庫の野菜室を活用し、乾燥対策として新聞紙やキッチンペーパーで包むとより効果的です。
さらに、早めに熟してきたものを見つけたら、先に食べる“ローテーション管理”を取り入れると無駄がなく、常にベストな状態で味わえます。
常温保存のコツ
ヘタを下にして並べると水分が逃げにくく、底からの痛みを防げます。さらに、箱やトレーに新聞紙を敷いて数段に分けると通気性が良くなり、湿気やカビの発生を防げます。
定期的に上下の段を入れ替え、下段のみかんが潰れたり湿っていないかチェックするのも大切です。乾燥しすぎを防ぐため、室内の直射日光や暖房の風が当たらない場所を選び、涼しく暗い場所に保管しましょう。みかん同士を少し間隔をあけて並べると空気が通りやすく、長持ちします。
冷蔵保存のポイント
ポリ袋に数個ずつ小分けし、口を軽く閉じて湿度を保つのが基本。冷気が直接当たらない場所を選ぶのがコツで、野菜室の奥ではなく手前寄りのやや温度が高い位置が理想的です。
袋の中にキッチンペーパーを1枚入れておくと、余分な水分を吸収してカビの発生を防げます。長期保存する場合は、2〜3日ごとに袋を軽く開けて空気を入れ替えることで新鮮さを維持できます。
腐りかけの見分け方
皮に黒い斑点が出たら要注意。これはみかんが過熟して水分が偏ったサインで、放置するとそこから腐敗が始まります。柔らかくなった部分や、指で押したときに少し沈むような感触がある場合は、内部でカビが繁殖し始めている可能性があります。
また、表面がテカテカしていたり、少し酸っぱいにおいがする場合も要注意です。皮の一部が白く粉を吹いたようになっているときはカビが繁殖しており、他のみかんにも移る恐れがあるため、早めに取り除きましょう。
腐りかけのみかんを放置すると箱全体に影響するため、定期的に状態をチェックし、怪しいものは分けておくのが長持ちの秘訣です。できれば、下段のみかんを2〜3日に一度入れ替え、湿気がこもらないようにするのもおすすめです。
よくある質問(FAQ)

みかん5kgを初めて買う人から寄せられる質問をまとめました。個数の目安や甘さの違い、保存の基本を理解しておくことで、買った後の失敗を防げます。
ここでは特に多い3つの疑問に答えます。購入を迷っている人にとって、実際にどのくらいの量なのか、どのサイズを選ぶとお得なのか、そしてどう保存すれば最後まで美味しく食べられるのかは重要なポイントです。
この記事では、そうした疑問をわかりやすく解説し、初めての箱買いでも安心できるようにサポートします。
家族構成やライフスタイルに合わせた食べ切りのコツも紹介するので、自分にぴったりの購入スタイルが見つかるはずです。
みかん5キロは何人家族で食べきれる?
1日1人2個として、4人家族なら約1週間で食べ切れる量。一人暮らしでも2〜3週間は問題なし。さらに、毎日1個ずつ食べる習慣をつければ、冬のビタミン補給にぴったり。朝食の後やお風呂上がりに食べるとリラックス効果もあり、乾燥する季節の美容対策にもおすすめです。
また、朝に食べると体温が上がり代謝が促されるため、1日のスタートを元気に切れる効果もあります。おやつ代わりに取り入れると甘いものの代替になり、ダイエット中にも向いています。家族で食べる場合は、テーブルの上にかごに盛っておくと自然と手が伸び、会話のきっかけにもなります。
冬場は来客時のお茶うけにも喜ばれ、5kgあれば日常とおもてなしの両方に使えるちょうどいいボリュームです。
小粒と大粒、どっちが甘い?
一般的には小粒のほうが糖度が高く、甘みが強い傾向にあります。これは果実の中で糖分が凝縮されやすいためで、特に早生品種や日照時間が長い地域で育った小粒みかんは、驚くほど濃厚な甘みを持っています。
一方で大粒のみかんは果汁が豊富で、ジューシーさと食べ応えが魅力です。サイズによる甘さの違いは、実際には栽培環境や収穫時期、木の位置(上の枝か下の枝か)などにも左右されます。
小粒だからといって全てが甘いわけではなく、木の上部で日光をたっぷり浴びた大粒のみかんも非常に甘い場合があります。
試しに複数のサイズを食べ比べると、味の個性や香りの差を楽しめるでしょう。自分の好みに合う“甘さタイプ”を見つけるのも、みかん選びの醍醐味です。
保存でやってはいけないことは?
袋のまま放置すると蒸れて傷みやすく、数日でカビが発生することもあります。特にビニール袋や密閉容器の中は湿度がこもりやすく、みかんの呼吸で出た水分やエチレンガスが腐敗を早めてしまいます。
購入後はすぐに箱を開け、底の方までしっかり確認しながら、風通しの良い場所に並べ替えましょう。できれば新聞紙やキッチンペーパーを敷いて、みかん同士が密着しないように軽く間隔をあけるのが理想です。
暖房の効いた部屋や直射日光の当たる場所に置くのもNG。温度変化が激しいと皮がしぼみ、風味も落ちてしまいます。保存中は2〜3日に一度全体をチェックして、柔らかくなった実や斑点の出たものを早めに取り除くと、他のみかんまで傷むのを防げます。
正しい保存環境を保てば、箱買いのみかんでも最後まで甘くジューシーに楽しむことができます。
まとめ|5キロのみかんは“冬の幸せ”を詰めた箱!

5キロのみかんは、サイズ次第で個数や食べごたえが大きく変わります。Mサイズなら約60個前後で、手軽に冬の味覚を楽しめるちょうど良い量です。
Sサイズなら数が多く家族や友人と分け合うのにぴったり、Lサイズなら食べ応えのある贅沢な果実感を堪能できます。保存や選び方を少し意識するだけで、最後の1個まで甘くジューシーに食べきることが可能です。
特に箱買いしたときは、通気性や温度管理を工夫しておくと、1か月近く新鮮さを保てることもあります。
また、みかんは手軽にビタミンCを摂取できる健康食材でもあり、風邪予防や美容効果、疲労回復にも役立ちます。甘さと酸味のバランス、皮を剥いたときの香り、鮮やかな色合い──どれも冬ならではの幸福感を与えてくれる要素です。
コスパ・栄養・旬の味覚を兼ね備えた、まさに“冬の贈り物”といえるでしょう。
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